製造業改善コンサルティング
工場の改善に関する質問
改善とは
- 改善とイノベーションの違いは?
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改善とは、今までの延長線上にある変化です。今あるものを少しずつより良くすることです。イノベーションは、今までの延長線上にない不連続な変化です。世の中にないものが発明され、世の中に広く受け入れられたらイノベーションになります。
改善の方法
- 工場の生産性を高めるために、何から始めたらいいのでしょうか?
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工場の生産性を高めることは、5S活動の導入が基本です。
- 工場で生産される製品の品質を高めるためには、何を行えばいいでしょうか?
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品質も5S活動の導入で高めることができます。
- 工場の収益を高めるための改善には、何から取り組めばいいのでしょうか?
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入口は2つあります。まず現場を直接観察し、部品や仕掛品などの多い工程に着目します。そして5Mベースの改善を進め、在庫を削減しリードタイム短縮活動を進めます。もう1つは、財務諸表の製造コスト構成を確認します。もっとも効果が出そうな費目に着目し、あとは現場での改善活動を進めていきます。
- 工場の生産工程を改善する流れを教えてください。
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品質不良などの問題がある工程を確認し、次に5Ⅿに着目します。 そこで一番関連のありそうな、例えば、設備の故障に着目します。あとは、「5回のなぜ?」を活用すればおのずと真の原因がわかり、適切な対策を打ち、効果が確認できれば完了です。詳しくはコラム「5回のなぜ?」を参照してください。
- 5S活動ではどのような報告・シートを利用しますか?
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5S活動では次の7種類の当社オリジナル報告・シートを利用します。
- 5Sチェックシート
- 管理グラフ
- 改善計画表
- なぜなぜシート
- 改善報告メモ
- エントリーシート
- PDCA報告シート
これら7種類の報告・シートのことを「5S改善の七つ道具」と呼んでいます。
- QCサークルは行わないのでしょうか?
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毎月行う改善ミーティングがQCサークルに該当します。当社のコンサルティングでは、QCサークルを進化させ、「改善ミーティング」と称しています。改善ミーティングでは、部署やグループの枠を超えたアイデアでも取り上げられる企業文化を作ります。
- QCサークルとは何ですか?
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戦後、米国のデミング博士などにより品質管理なるものが我が国に導入され、その後、日科技連が中心となり、QCサークル活動が発足しました。我が国の代表的な小集団活動で、現在でも有効なサークルと思います。
- FMEAとは何ですか?
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FMEAとは、「故障モード影響解析」(Failure Mode & Effects Analysis)の略です。製品設計上や、製造上のミスや不具合がどのようなトラブルにつながりるか予測し、大小のトラブル発生を少しでも未然に防ぐための一連のリスクマネジメントシステムです。詳しくは、コラム「FMEAとは」をご覧ください。
改善ミーティング
- 改善ミーティングでは、どのようなことを行いますか?
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改善ミーティングは、グループ単位で行います。改善ミーティングでは、5Sチェックシートの報告にて、問題点を明確にします。問題点の原因と対策、対策実施の必要性、担当者、期日などを話し合い、改善計画表にまとめます。問題点の原因が判りにくいときは、なぜなぜシートを用いて原因をつかみます。
このように、改善のアイデアを全員で出し合い、次の改善ミーティングで進捗を報告します。
- 改善ミーティングの進行はどのように進めますか?
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改善ミーティングの進行役(ファシリテイター)はグループリーダーが務め、改善ミーティングのルールに則って進めます。グループリーダーの役割は、自分の意見を押し付けるのではなく、普段からグループの目標とその意義をメンバー全員に伝え、全員が自分の意見を言える雰囲気を作ることです。
- 改善ミーティングで出されたアイデアを実施するかどうかは、どのように決めますか?
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改善ミーティングで出されたアイデアを実施するかどうかは、会社やグループの方針に合っているかで、グループ全員で決めます。
実施が決まったアイデアは、PDCAサイクルに乗せて実施します。予算がかかるアイデアで実施すべきものは、プロジェクト責 任者に相談します。
- 工場を改善させるためのアイデアをたくさん出したいのですが、良い方法はないでしょうか?
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現場は宝の山なので、現場でアイデア出すと良いでしょう。
経験上、2人がベストです。しりとりをするような感じで、相手が出したアイデアに対し、深堀や水平的に連想していきます。スタートは、QCDSMEHの1つ、例えばQ(品質)をテーマに、直近の改善案をスタートに、あたかも芋づるのように次々と出るようになります。