経営理念コンサルティング

経営理念の浸透に関するご質問Q&A

経営理念は、社長が長い時間をかけて納得のいくまで何度も書き換えて、創り上げていったもののはずです。その経営理念には、社長が込めた深い意図があります。その意図を社員が理解し実践していくようにすることを、経営理念の浸透と言います。

経営理念の浸透によって、カルチャーとして定着するまでには、数年はかかるものとお考えください。

そのような経営理念の浸透について、よくあるご質問をまとめました。

経営理念の浸透には、どれぐらいの期間がかかりますか?

基本理念の文章や会社が目指しているビジョンなどであれば、浸透を開始して半年ほどで、暗唱できるようになると思います。

経営幹部や部課長が、コンサルタントの支援なしで経営理念浸透研修の講師ができるようになるためには、2~3年ほど要することが多いです。

経営幹部が経営方針に従って経営判断できるようになったり、多くの社員が行動指針に基づいて仕事ができるようになるためには、浸透の仕方にもよりますが、3~5年ほどかかります。

経営理念浸透の手順を教えてください。

社長のご意向や会社のご事情などにより、経営理念浸透の手順は異なりますが、基本的な流れをご説明いたします。

最初に、社長とコンサルタントが講師となり、出来たての経営理念を、経営幹部のみに対して浸透研修を行います。

経営幹部が経営理念の内容を覚え、実践できるようになったら、全社員を集めて経営理念発表会を行い、新しい経営理念を披露しつつ、会社の方針を打ち出します。

翌日以降、経営幹部は社員に対して浸透研修を行っていただきます。このとき、コンサルタントが研修を支援します。

経営理念が浸透してから、社員の仕事への取り組み方はどれぐらいの期間で変革しますか?

経営理念が浸透し始めたら、すぐに変革し始めます。ただし、経営理念の内容をすべて腑に落とすまでには、数年を要します。

経営理念の浸透は、コンサルティング支援を利用しないでできるものですか?

初めて経営理念の浸透を経験される企業様で、コンサルティング支援を受けずに浸透させようとした企業様は、ことごとく失敗されています。

初めてお取組みになられる場合は、特別なご事情のない限りコンサルティング支援をご利用ください。

すでに経営理念はあるので、経営理念の浸透のみを行ってもらえますか?

経営理念の浸透のみも対応させていただきます。お気軽にご相談ください。

経営理念浸透の手順はどのように行いますか?

大きな企業様で社長の右腕がいらっしゃる場合は、経営理念浸透をその方に任せるようにお勧めしています。右腕となる経営幹部が、社長から直接経営理念の解説を行い、経営幹部が経営理念に込められた意図を理解できるまで繰り返します。社長の意図をくみ取った経営幹部が、経営理念浸透のプロジェクトリーダーとなり、部課長を養成し、経営陣に経営理念浸透を図ります。部課長が経営理念を理解し、実践できるようになったら、従業員に経営理念研修を行うなどして指導するようにします。このように段階的に行います。

社長が社員全員を把握できるぐらいの小企業の場合は、社長が自ら社員全員に対して、何度も何度も経営理念学習会を開き、少しずつ経営理念の浸透を図ります。

どちらも時間と根気のいる作業になりますが、理念経営を実践する立派な会社に成長していくために必要な投資とお考えください。

先代社長が構築された経営理念があるのですが、浸透できていません。うまく浸透させる方法はありますか?

先代が作成された経営理念と、先代の手腕により成長した企業を引き継がれたことでしょう。事業規模を維持されているのであれば、先代の経営理念は、カルチャーとして今も生きていると思われます。

そういった経営理念が浸透しにくい理由は、もしかしたら、経営理念の解釈が時代の変化によって、今の社員には合わなくなってきていて、浸透しにくい状態になっている可能性が考えられます。

その場合は、経営理念を含む、のれんを引き継がれた社長が、先代が構築された経営理念を、基本理念はそのまま踏襲しつつ、基本理念を補完する経営方針や行動指針などの解釈を現代語訳風に、再構築する必要があります。

他にも浸透しにくい理由があるかもしれませんので、当社までお問い合わせいただき、ご事情をお聞かせください。

経営理念を自分で作成したのですが、なかなか浸透させられません。理由は何でしょうか?

社長ご自身で作成された経営理念であれば、浸透しない理由は、次のようなことが考えられます。

  • 経営理念が、浸透させられる内容になっていない。
  • 正しく浸透させる方法がわからない。
  • 浸透させるための仕組みができていない。
  • 経営理念の浸透を担当する経営幹部が育っていない。

浸透しやすい経営理念の詳細は、「浸透しやすい経営理念/浸透しにくい経営理念」をご覧ください。経営理念浸透のコンサルティング支援をご希望の方は、経営理念浸透のご事情をお聞かせください。経営理念コンサルタントが、貴社に必要なことをご提案いたします。

自分でビジョンを作成して浸透させようとしたのですが、社員が受け入れてくれません。理由を教えてください?

ご自身でビジョンを作成して、そのビジョンが浸透しないのであれば、ビジョンの内容か浸透方法に問題があります。ビジョンの内容については、この3点を点検してください。

  • ビジョンが会社の規模の拡張や業績向上のみに終始している
  • ビジョン実現の戦略、道筋が不明確だったり、説得力がない
  • ビジョン実現に協力した社員たちに対する処遇が約束されていない

ビジョンが浸透しないときに確認すべき、ビジョンの点検内容と浸透方法の詳細は、コラム「ビジョンが浸透しない場合の点検項目と浸透方法」をご覧ください。

経営理念浸透研修では、どのようなことを行うのですか?

経営理念が完成し、経営理念解説書が出来上がったクライアント様は、経営理念浸透研修を行っていただいています。そのための準備として、経営理念の浸透を経営幹部が行う場合は、担当者に経営理念浸透方法を研修します。また、経営理念発表会や経営理念浸透研修の支援を行っています。

ご不明なことがございましたら、お気軽にIngIng事務局までお問い合わせください。

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