製造業改善コンサルティング
コンサルティングに関する質問
コンサルティングの内容
- 5S活動はどのようなことをやりますか?
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七つ道具を用いて改善活動を行います。まず、定期的に5Sチェックシートを用いて工場のチェックを行い、問題点や課題の見える化を行います。従業員が自主的に5Sチェックを行っているか、品質不良や設備故障の見える化が行えているか、その課題を改善計画に落とし込めているか、改善実施をしたら報告を行っているかなどのPDCAサイクルを回します。
5S活動の実施箇所は、5S活動のレベルに応じて、3ステップで行います。第1ステップは「ものの5S」です。第2ステップは「設備の5S」です。第3ステップは「仕事の5S」です。
- 5S活動のコンサルティングではどのような支援をしてもらえますか?
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社長や現場の皆様の希望意見の把握、そして現場の5S診断を行い、職場の5S活動のレベルを把握すると同時に伸び代も確認します。幹部の皆さんとは全員個別面談も合わせ行います。
そこでは本音ベースでの意見を抽出し活動に反映することが主な目的です。以上を踏まえ、短期中期の計画を作成します。
最初の3ヶ月程度で、コンサルタントはプロジェクト責任者と共に、改善体制づくりと七つ道具の作成を行います。それらが完成したらグループリーダーに、環境整備や問題解決、改善ミーティングのやり方を指導します。
初回の改善ミーティングでは、コンサルタントがミーティングの中に入り、具体的な進め方を指導します。
その後は、改善体制そのものの改善を指導しながら、3ヶ月に1回、改善ミーティングでPDCAサイクルの指導を行います。
- どういった視点で工場の5Sを実施しますか?
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工場がショーウインドウという発想をします。社長はお客様を工場見学にご案内しますので、工場長になると工場の美しさを考えます。ゴミの片づけやトイレの美しさ、チリ・ホコリの有無を確認します。工場がきれいに片付いていると稼働率や生産性が高まり、品質不良や事故が減ります。お客様から信用・信頼される企業に成長します。
また、5S活動でチーム力が高まります。なぜなら、5S活動の根本精神は「みんなにキレイな工場で働いてもらいたい」という、自分のためだけでなく他人のためにも行う行為だからです。5Sの最後の躾(しつけ)は、「ルールを守る」ということです。そうすると仲間の信頼関係が高まり、チーム力がさらに高まります。
- 1年目と2年目で5S活動のコンサルティング内容は変化(進化)しますか?
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クライアント様の5S活動の浸透・定着や進捗に応じて、支援レベルを高めていきます。1年目は、主ラインを改善し、改善モデルの基本を構築します。2年目以降、別ラインに横展開をしつつ、主ラインの改善レベルを継続的に高めるご支援をいたします。
最終目標は、業界トップレベル以上の5S活動が実施できることです。
- FMEAの導入を支援してもらえないでしょうか?
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新しいFMEA(AIAG&VDA)と貴社の業種に対応した、設計FMEA(DFMEA)と工程FMEA(PFMEA)の導入をご支援いたします。
コンサルティングの範囲
- 5S活動は工場全体に対応するのですか?
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経営者がお考えの改善内容や価値づくりに沿うように、工場全体から生産機械の部分的導入など、さまざまな5S活動プランをご提案いたします。
- 工場の製造工程の改善は行ってもらえますか?
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もちろん可能です。5S活動改善レベルから、プロセスイノベーション(工程の変革)、新規に開発された製品の新たな価値に対応できる生産ラインの構築まで可能です。また設備改造やレイアウト変更などにより、大幅なリードタイム短縮も可能です。
- 工場の生産管理の改善は行ってもらえますか?
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もちろん可能です。生産管理の部門長やリーダーと話しながら、課題を明確にし、改善をすすめていきます。生産リードタイムはもちろん、調達リードタイム、納入リードタイムなど の総計であるトータルリードタイム短縮を目標に、ものと情報の流れのしくみづくりを行います。
- 工場内での従業員の職場環境を改善したいのですが、対応してもらえますか?
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もちろん可能です。内容としてハード面(騒音や振動、空調、照明の適切さなど)とソフト面(従業員のモチベーションや、それに影響するマネジメント層や上司の接し方、業績評価方法、人材育成システムなど)の2本立てになります。
- 工場での運搬の動線の改善だけコンサルティングしていただけないでしょうか?
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当社のコンサルティングのスタンスは、お客様の成長です。運搬の動線だけの改善では一過性で元に戻りやすいため、お断りしております。
- リーダーの改善に対する意識改革を行っていただけないでしょうか?
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もちろん可能です。前提としては、社長や幹部の「改善そのもの」はもちろん、「リーダーに対する期待や関心」があることも前提となります。改善に対する意識変革にいろいろな要素が関連しています。意思決定システム(権限移譲レベルなど)や人事育成配置システム、業績モニター評価システムなどのソフトとハードを整えることも必須です。
コンサルティングの効果
- 商品・サービスを改善やイノベーションさせることはできますか?
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可能です。まず、商品・サービスの改善やイノベーションの目的や目標などをヒアリングいたします。商品・サービスの品質や機能をさらに改善する場合は、フロー(仕事の流れ)を最適化します。4Sの視点でフローを見直し、不要なプロセス(工程)を止め、もっとも重要なプロセスを強化します。
商品・サービスの価値を新たにするイノベーションの場合は、新たな価値に対応するフローを再構築いたします。不要なプロセスを止め、新たなプロセスや設備が必要になる場合もあります。もっとも重要なプロセスの5Mに着目し、強化します。次に新たなフローを最適化します。この場合はもちろん、品質や性能の確認のため、品質や開発設計などの間接部門によるリーダーシップが不可欠です。
- 製造業改善コンサルティングの標準プランを導入すると、どのような効果が期待できますか?
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標準プランで得られる効果としては、工場がスッキリし、品質や生産性が改善されるので、さらに多くの利益を創出できます。標準プランには、面談やOJTでのリーダーの養成を含んでいますので、リーダーの実践力、管理レベルも向上します。
効果を期待するためには、まず、社長や工場長の改善への意欲の高さや、5S活動に対する熱意が大前提となります。
- コンサルティングを導入して効果が出やすい条件はありますか?
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経営理念や企業文化が浸透し、経営者自ら改善に取り組む姿勢を持つ企業では、コンサルティングが有効的に働きます。
明確な経営理念や企業文化を持たない会社であれば、経営理念構築コンサルティングから始められることをお勧めいたします。
- 製造業改善コンサルティングを導入すると、省エネにつながりますか?
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もちろん省エネにつながります。トヨタ生産方式で考えるムダに、付加価値を生まない「七つのムダ」というものがあります。不良をつくるムダ、在庫のムダなどです。製品をつくるためには、電気、ガス、水、エアなどがあり、これら「七つのムダ」を削減し省エネにつなげます。省エネタイプの設備の導入支援も対応可能です。
- 今まで5S活動を導入して定着しませんでした。村上式製造業改善コンサルティングだと定着しますか?
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もちろん定着化させることが可能です。5S活動が定着化するためのポイントは3点です。
- トップや幹部の5S活動の意義や効果をしっかり理解・納得していること
- 5S改善活動の価値が、経営理念やビジョンに盛り込まれ、それらを遺伝子(DNA)とする文化があること
- 業務のしくみに5S活動を実施することが当たり前、やらざるを得ないといえる仕組みや仕掛けが組み込まれていること
5S活動が定着化しない理由と対策については、こちらのページをご覧ください。
- 人時生産性が現状比で30%以上アップするためには、どれぐらいの期間で達成できますか?
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30%以上アップは、基本的に2年以上かかります。10%~20%でしたら、1年程度で改善可能です。
プロジェクトメンバー
- 5S改善体制づくりや5S活動の導入・定着化には、どのようなプロジェクトメンバーが必要ですか?
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ご契約のタイミングに合わせて、プロジェクトメンバーを選出していただきます。プロジェクトメンバーは、次の通りです。
- プロジェクト責任者(工場長もしくは育成したい人)
- 決裁者(社長か工場長)
- プロジェクトに関連する幹部(工場長や技術部門などの別部門の幹部など)
- グループリーダー(班長)
プロジェクト責任者は社長が選任し、社長同等の権限と責任が与えられます。社長が工場長を兼ねている場合、プロジェクト責任者は、社長ご自身でもかまいません。
- 5S活動やカイゼンを実施するプロジェクト責任者には誰が向いていますか?
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生産責任者や品質責任者などの現場の知識を持つ人であることはもちろんのこと、プロジェクトの目的や内容について基本的に理解でき、成果を出すための責任感・使命感があり、部下からの信頼が厚く、指導力がある人が望ましいです。そういった方の中で、自ら取り組む姿勢を持つ人が理想的です。
- 従業員自ら改善をしていくマインドが定着するのに、どれぐらいの時間がかかりますか?
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改善マインドが従業員に定着するためには、従業員全体にやる気がある工場であれば1年程度、通常は2~3年かかります。
- 現場のリーダーに従業員の教育方法を指導してもらえないでしょうか?
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もちろんご指導いたします。現場のリーダーには、座学も必要ですが、実践を通じて行うOJT(On The Job Training)を重視した教育となります。山本五十六の「やってみて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」を応用するTWI(Training Within Industry)方式で、リーダーの指導方法を目の前で観察し指導します。
- プロジェクトメンバー対象の個人面談では、どのようなことを聞かれますか?
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主に、仕事上で困っていることや、改善したいことを聞きます。個人面談は、プロジェクトを成功に導くための知恵を集めるために行います。コンサルタントが面談結果をまとめて、社長に匿名で報告いたします。
- 5S活動の実施を従業員が反発しないですか?
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5S活動の本質を理解されないうちは、反発をされることもあります。
当社が提供する製造業改善コンサルティングは、5S活動を通じて従業員各人の幸福につながるように設計されています。5S活動を通じて、学習できることの喜び、知恵を出す喜び、結果が出る喜び、社会に貢献できることの喜び、人の気持ちが判る喜びなど、従業員が仕事を通じての喜びを感じることができるようになるプログラムです。
5S活動によって、喜びに満ちた職場になることをイメージできたら、従業員は積極的に取り組むようになります。