SEO対策とは、GoogleやBingなどの検索エンジンでネット検索したときに、自社ホームページを上位ヒットさせるための手法です。
SEO対策をするときに問題となるのが、「どのキーワードで上位ヒットさせるべきか?」です。
このコラムでは、中小企業がホームページを活用して集客ができるようにするためのSEOキーワードの選び方や、簡単にSEO対策の方法をご説明いたします。
これからSEO対策をして集客したいとお考えの企業様はぜひご覧ください。
SEO対策で用いられる用語
まずは、SEO対策で用いられる用語からご説明いたします。
SEOキーワードとは?
SEOキーワードとは、SEO対策して上位ヒットさせたいと考えているキーワードのことです。SEOキーワードを適切に選ぶことが、SEOコンサルティングの最初の仕事になります。
基本キーワードとは?
基本キーワードとは、さまざまな検索キーワードの中で、いろいろなキーワードが組み合わさっていないキーワード、基本的なキーワードのことです。
例えば、渋谷で焼肉屋を探す場合であれば、「渋谷 焼肉」といった複合キーワードで検索すると思います。ここで、「渋谷」や「焼肉」が基本キーワードです。
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、基本キーワードを含めて検索される複合キーワードのことです。
例えば、渋谷で焼肉屋を探す場合のロングテールキーワードには、「渋谷 焼肉 美味しい」や「渋谷 焼肉 駅前」といった基本キーワードを含んだ複合キーワードのことです。
ロングテールとは、日本語では「長いしっぽ」ですが、基本キーワードやロングテールキーワードの中で、よく検索される順にキーワードを並べていくと、恐竜の長いしっぽのような形状になります。そのようにして、「ロングテール」という言葉が生まれました。
中小企業がSEO対策すべきキーワードとは?
では、SEO対策のキーワード選びについて具体的にご説明いたします。結論から述べますと、次のようになります。
中小企業がSEO対策すべきキーワードはロングテールキーワードである
この理由を述べたいと思います。
基本キーワードのSEO対策が求められることが多い理由
中小企業のホームページのSEO対策をご依頼される場合に、Web集客の知識の乏しい社長から、「基本キーワードでSEO対策したい」というご要望が少なからずあります。
なぜ、基本キーワードでSEO対策したいのか。それは、もし基本キーワードで上位ヒットしたら、ホームページのアクセス数が増えやすいからです。
「アクセス数が増えたら、相対的にお問い合わせや注文の数も増えることになる」と単純に考え、基本キーワードでのSEO対策が求められます。
アクセス数とコンバージョン数は比例しない
コンバージョン数(CV数)とは、ホームページに訪れた人がお問い合わせや資料請求、注文などをしてくれた数のことです。
確かに、アクセス数が増えたらコンバージョン数が増えるように思いますが、実はそうではないのです。ここに、SEOキーワード選びのヒントがあります。
基本キーワードで上位ヒットした場合
極端な例でご説明いたします。
冷凍コロッケをBtoB向けに大量生産しているメーカーがあったとしましょう。その企業が、冷凍コロッケを注文してくれそうなスーパーマーケットやレストランのチェーン店などを集客したかったとします。
その企業が、仮に「冷凍コロッケ」でSEO対策し、上位ヒットさせることに成功したとします。すると、ホームページは企業ではなくコンシューマから大量のアクセスがあると思われます。
そして、BtoB向けにしか販売していないので、コンバージョン数はゼロです。「その場合は、ECシステムを導入して、コンシューマ向けに冷凍コロッケを販売したら良い」と考えると思いますが、コンシューマ向けの商売は、事務局の立ち上げや電話対応の仕組みなど、BtoB営業とは別のノウハウが必要となるので、すぐに始めることは難しいのです。
間違ったキーワードで上位ヒットした場合
同じ冷凍コロッケのメーカーが、コンシューマ向けに今度は「冷凍コロッケ 作り方」で上位ヒットしたとしましょう。
これも、コンシューマからのアクセスが膨大に増えると思います。お弁当を毎日作っているお母さんは、朝は戦いのようなものです。できる限りお弁当を手軽に作られるように、そしてコスト安く作られるように、自宅で冷凍コロッケを作る人がいます。そういったお母さんからのアクセスが増えることでしょう。
この場合も、BtoB営業の集客数はゼロです。
そういったことを踏まえて、コンバージョンにつながりやすいSEOキーワードを選ぶべきです。
基本キーワードでのSEO対策は費用対効果が悪くなりやすい
ここで、もしコンバージョンにつながりやすいSEOキーワードが基本キーワードであったらどうでしょうか?
基本キーワードは検索される頻度が高い(検索ボリュームが多い)ので、上位ヒットさせることに成功したら、アクセス数が増えて、コンバージョン数もそれなりに増えることでしょう。
ところが、そういった効果的な基本キーワードは、どのような企業も上位ヒットを狙っています。大企業も同様にSEO対策して上位ヒットを狙っている場合があります。
大企業を含め多くの企業がSEO対策の競合他社となるので、上位ヒットさせるために多大な費用がかかり、費用対効果が悪くなることがほとんどです。
本当にときどきですが、競合他社ホームページが少ない基本キーワードが存在することもありますが、今ではごく稀なことです。
中小企業のホームページが選ぶべきSEOキーワードは?
これらのことを踏まえて、中小企業のホームページがSEOキーワードとして選ぶべきものは、「コンバージョンに結び付きやすいロングテールキーワード」ということになります。
ロングテールキーワードであれば、競合他社ホームページが少ないことが多いので、上位ヒットさせやすく、基本キーワードで上位ヒットしたときよりも、コンバージョン率(CVR)が高いのです。
しかし、ロングテールキーワードは検索回数が少ないので、1つや2つのロングテールキーワードで上位ヒットしたとしても、コンバージョン数は増えにくいことも現状としてあります。
そこで、Web集客をして「明らかにコンバージョン数が増えた」と実感するためには、たくさんのロングテールキーワードでSEO対策することです。
当社のWeb集客コンサルティングでは、100種類以上のロングテールキーワードでSEO対策を行うことを基本としています。
たくさんのロングテールキーワードでSEO対策する方法
ロングテールキーワードのSEO対策は、「1つのキーワードで上位ヒットさせるために、1ページ制作する」ということが基本です。
すでに、たくさんのページを有するホームページの場合は、上位ヒットさせたいロングテールキーワードが含まれる既存ページがあれば、そのページを該当するロングテールキーワードでSEO改善します。なければ新規でページを制作します。
このように、ロングテールキーワードに合わせてページを量産していくことを、コンテンツマーケティングと言います。また、たくさんのロングテールキーワードでSEO対策する方法のことを、「ロングテールSEO」と言います。
つまり、ロングテールSEOをしてたくさんのロングテールキーワードで上位ヒットさせる方法は、コンテンツマーケティングを実施することです。
以上、中小企業のホームページをSEO対策するときのキーワードの選ぶときの方法を述べてきました。まとめますと、「コンバージョンに結び付きそうなロングテールキーワードを選んでSEO対策すること」です。
当社のサービスの一つ、Web集客コンサルティングでは、キーワード選びからSEO対策、ランディングページ制作などで、貴社の新規顧客獲得の実務支援を行っています。「BtoB集客はホームページではムリだ」と言われることもありますが、ほとんどの場合でそのようなことはございません。当社のコンサルティングは、BtoB集客が強みです。
ホームページによる集客をお考えなら、ぜひ当社にお任せください。
この記事の著者
経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)
国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。