コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOとは、インターネット上にコンテンツを掲載して、ネット検索したときに上位ヒットさせて、コンテンツの閲覧数を増やすための手法です。
ここでのコンテンツとは、ホームページや動画、画像などのことです。
ホームページで、ページを1ページ作っただけだとか、動画を1本アップしただけでは、アクセス数を飛躍的に増やすことは困難です。コンテンツを量産することで、たくさんの検索キーワードで上位ヒットさせられ、ホームページや動画が閲覧される総数を増やすことができます。
コンテンツSEOで量産されるページのことを、コンテンツページといいます。また、コンテンツSEOによる集客手法のことを、コンテンツマーケティングといいます。
たくさんの検索キーワードで上位ヒットさせることを、ロングテールSEOと言います。コンテンツSEOは、ロングテールSEOでの効果的な手法となります。
以下、次の目次に沿ってコンテンツSEOの概要をご説明いたします。
コンテンツSEOのやり方
コンテンツSEOのやり方は、とても簡単です。上記の条件と内容が重なりますが、次の通り、初期に行なうこととルーチンで行うことがあります。
初期に行なうこと(土台づくり)
初期に行なうことは、コンテンツSEOの準備と土台づくりです。次の手順で行います。
- 自社に関連し、よく検索されている検索キーワードをピックアップ
- 検索者インサイトに基づいて上位ヒットを狙う検索キーワードを選定
- コンテンツページのテーマを作成
- 既存ホームページにテクニカルSEOを実施
他にも、ライティングのルールを作成したり、業者に委託したりといった手順が入ることが多いです。
ルーチンで行うこと(コンテンツページの量産)
ルーチンで行うことは、コンテンツページの量産とSEO修正をして、上位ヒットを狙った検索キーワードで、自社ホームページを上位ヒットさせることです。次の手順で行います。
- 検索キーワードに基づいてコンテンツページを量産
- 検索順位の分析
- 上位ヒットできていないコンテンツページのSEO修正実施
コンテンツSEOでアクセス数を増やすための条件
コンテンツSEOで、ホームページのアクセス数を飛躍的に増大させるためには、ネット検索でたくさんの検索キーワードで上位ヒットさせる必要があります。つまり、Googleから好かれるホームページに仕上げる必要があります。
そのためには、次の4つ条件を満たすことが大事です。
- 検索者インサイトの分析とキーワード選定
- 強力なテクニカルSEOが施されたホームページの土台
- 効果的なコンテンツのライティング
- 継続的な原稿のライティング
それぞれご説明いたします。
検索者インサイトの分析とキーワード選定
最初に検索者インサイトの分析とキーワードの選定です。
検索者インサイトとは、ネット検索する人の気持ちを考えて、「どのようなコンテンツを制作したらアクセスしてもらえそうか」ということを想定することです。
検索者インサイトから、自社に集客できそうな検索キーワードを選定し、その検索キーワードに基づいてコンテンツを制作します。
強力なテクニカルSEOが施されたホームページの土台
コンテンツSEOでページを量産して公開しても、Googleがページに盛り込まれた内容を正しく認識してくれなければ、上位ヒットをしにくくなり、コンテンツSEOの効率が悪くなります。
そこで、コンテンツSEOの土台となるホームページに強力なテクニカルSEOを行い、土台を強固なものにします。
ここでテクニカルSEOとは、HTMLソースを最適化するSEO対策の手法です。
効果的なコンテンツのライティング
コンテンツの主なものは文章です。文章はライティングする必要があります。
文章の作成は、手間と存外時間がかかるものです。原稿を作成する日本語の正しさが求められますし、Googleの評価が高まる原稿を作成する必要もあります。
また、上位ヒットさせられる原稿を作成できるかの問題があります。
初めてコンテンツSEOを取り組む企業では、原稿作成を外注することと思います。外注先を選ぶときには、SEO対策に詳しい業者を選ぶことが大切です。SEO対策に詳しい業者であれば、原稿作成の手間を軽減でき、正しい日本語で文章を作成してくれ、上位ヒットしやすい原稿を作成してくれます。
原稿の作成方法は、「コンテンツマーケティングでSEO対策に効果的な原稿作成のポイント」をご覧ください。
継続的な原稿のライティング
コンテンツSEOを開始し、原稿をライティングしていく中で、「継続的に原稿を作成できるか?」ということが問題となることがあります。原稿作成は想定以上の時間がかかることと、いわゆる「ネタ切れをしないか?」ということです。
原稿作成は想定以上の手間がかかる
原稿作成は、思っている以上に多大な手間がかかります。実際に原稿作成をされたら分かりますが、簡単に考えてはいけません。
以前に、コンテンツSEOのご依頼をいただき、「経費削減をしたいので、自社スタッフが原稿を作成するので、できたものを見てもらいたい」とおっしゃられた企業様がありました。結局1年ほど待ちましたが、その企業様のスタッフは、誰も原稿を1本も書くことができず、当社で原稿を作成することになりました。
今まで、コンテンツSEOをご依頼いただいて、「原稿作成を自分で行いたい」とおっしゃり、実際に原稿を作成してくださった企業様は、数社しかございません。これほどまでに、原稿作成は手間がかかるのです。
しかし、1年ほど待った企業様の場合、「とにかくやってみよう」ということで、原稿を100文字でも200文字でも作成しようと努力なさったようです。その努力なしに原稿作成を外注するようになると、原稿作成を甘く見て、自社でノウハウが溜まらないことになります。
ネタ切れを防ぐ
コンテンツSEOを行っていく中で、ネタ切れになることがあります。原稿ライティングの外注先ならなおさらです。
ネタ切れを防ぐ方法はいくつもあります。その方法の一つが、「SEO対策に詳しいライターが、お客様にヒアリングをして、いっしょに原稿を作成すること」です。
お客様によっては、「おたくはコンサルタント会社なのだから、自社の業界のことを勉強し、勝手に原稿を作成してもらいたい」と、お叱りをいただくことがあります。それは、ごもっともなのですが、私どものような素人が書いた原稿は一般論になりがちなので面白味がなく、Googleが上位ヒットさせてくれないので、無駄になってしまいます。
このように、原稿作成には手間がかかります。つまり、「コンテンツSEOは、他の企業も実施しにくいので、ネット集客のチャンスである」と言えるのです。
コンテンツSEOでアクセス数を増やすための条件については、コンテンツSEOで集客効果を高めるための条件もご参照ください。
コンテンツページの文字数はどの程度が妥当か?
原稿をライティングし、コンテンツページを作成する目的の一つは、ネット検索で上位ヒットさせることにあります。よく検索されるキーワードで上位ヒットしたページのみ、多くの人に読んでもらえるようになります。
コンテンツページを作成するときに、上位ヒットさせるためにはどの程度の文字数の原稿を作成したら良いのか、気になる方は多いことでしょう。答えとしては、「上位ヒットするほどの文字数を書く」ということになります。
その文字数は、競合ホームページの文字数との兼ね合いや、こちらが作成する原稿の質の高さによって異なります。
当社のクライアント企業様に、原稿作成をお願いするときは、2,000文字以上を目標に作成していただいております。
また、当社にてクライアント企業様の原稿作成を代行する場合には、少なくとも3,000文字程度はライティングしています。競合ホームページが強い場合や、強力にSEO対策をしたい場合は、10,000文字程度の原稿をライティングすることもあります。
原稿作成には、想像以上の時間と集中力が必要です。まずは、文字数を考えないで、コンテンツページを量産し、どの程度上位ヒットするのかを見てから、文字数を調整していけば良いと思います。
また、AIで原稿を作成する企業もあります。AIで作成した原稿をリライトしてアップして、上位ヒットしているクライアント企業様もいらっしゃいます。コンテンツマーケティングで集客したいのであれば、AIの活用は、今現在のところおすすめしておりません。
AIでの原稿作成については、別途ご説明したいと思っています。
どれくらいのペースでコンテンツページを量産したらいいのか?
ルーチンではコンテンツページを量産していきますが、どれくらいのペースでコンテンツページを量産していくのか、よく聞かれます。
コンテンツページを量産するペースを決める指標は、次の2つです。
- 競合ホームページの量産ペース
- どの程度の集客をしたいのか?
Web集客で競合ホームページにコンテンツSEOで勝ちたいのであれば、もちろん競合ホームページの量産ページよりも勝る必要があります。また、競合ホームページが先んじてコンテンツSEOを行っている場合には、競合他社がコンテンツSEOを開始しようとしたときには、ページの総量はかなり増えていることと思います。
コンテンツSEOによるSEO対策は、競合ホームページのページ数を超えるほどページを量産することが基本的な考え方です。
競合ホームページが、どこも未だにコンテンツSEOを行っていない場合は、どの程度の集客をしたいかによって、コンテンツページを量産していくペースを決めたら良いと思います。そして、競合他社がコンテンツSEOを導入しようとしたときには、すでに追いつけないくらいのページ数を量産しておくことで、競合ホームページの台頭を防ぐことができます。
中小企業の場合であれば、強力に集客をしたいのであれば、週2ページ~月10ページの追加を目安にすると良いと思います。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOを継続して行い、投稿されたコンテンツページの数が一定量を超えてくると、集客ができはじめてきます。
企業がコンテンツSEOを行うメリットは、次の2つです。
- たくさんの検索キーワードで上位ヒットするようになり、会社の認知度が上がる
- 「おたくの会社が一番詳しい」と名指しで注文をくれるようになる
どの程度のページ数を量産したら集客ができるかは、競合ホームページや業種にもよりますが、当社の実績で10ページほどコンテンツページを投稿しただけで、月2~3件のお問い合わせが入り始める企業が、半数程度あります。
以上、コンテンツSEOの意味をご説明しつつ、コンテンツSEOのやり方や成果の出し方、原稿のライティングやコンテンツページの作成について、メリットなど、コンテンツSEOの概要をご説明いたしました。
コンテンツSEOをご検討されている方、Web集客やSEO対策をしてくれる業者を探している方のご参考になれば幸いです。
また、当社にコンテンツSEOをお任せいただけるようであれば、ぜひご相談ください。
この記事の著者
経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)
国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。