ホームページのアクセスを増やす方法の一つにコンテンツマーケティングというものがあります。
コンテンツマーケティングを行うと、ロングテールSEOができて、アクセス数を飛躍的に増大させることができ、相対的にホームページ経由でのお問い合わせも増大します。
そのようなWeb集客に有効な手法である、コンテンツマーケティングの魅力をご紹介いたします。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、簡単に述べるならば、ホームページの中に読み物ページを量産して、ネット検索経由でのアクセス数を増大させる手法です。
検索キーワードに対応したページを量産して、自社の製品やサービスの購入に結び付けるようにします。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ではありませんが、ライフルで1発ずつ打つのではなく、マシンガンで連射するという感じです。
コンテンツマーケティングは、SEO対策と組み合わせて利用することが一般的ですので、当社では、SEOコンテンツマーケティングと呼んでいます。
コンテンツページを丁寧にSEO対策していく、「コンテンツSEO」というものを行い、記事を量産していって、ホームページのアクセス数やコンバージョン数(CV数)を飛躍的に増やすことができます。
コンテンツマーケティングの効果とは?
コンテンツマーケティングの効果は、ネット検索経由によるホームページのアクセス数を増大させられることです。
そして、ホームページに訪れた見込み客が、「このホームページが最も詳しく説明してくれているから」という理由で、制約まで結びつきやすくなるというメリットもあります。
なぜ集客効果が出るのか?
コンテンツマーケティングを実施すると、なぜ集客効果が高まるのか、理由は簡単です。つまり、アクセス数を増やすことができれば、その分だけ集客ができるようなるからです。
例えば、ホームページにアクセスしてくれる人の数が月間100人いたとしましょう。そして、100人の中から1人が注文してくれたと仮定します。ホームページのアクセス数が増えて、毎月1,000人が訪れてくれるようになったら、単純計算で注文数が月10件に増えます。
集客効果をさらに高める方法
コンテンツマーケティングによる集客効果を高める方法には、ランディングページとの組み合わせと、アクセス解析による改善があります。
ランディングページとの組み合わせ
コンテンツマーケティングによる集客の効果をさらに高める方法は、ランディングページと組み合わせることです。
ランディングページとは、自社の製品やサービスの魅力を伝えるための、長めのページのことです。自社の製品やサービスの内容を伝え切ることができたら、成約の確立も高まります。
ホームページにランディングページ単体を導入しても、ランディングページのアクセス数が増えなければ、成約には結びつきません。アクセス数がゼロであれば、ランディングページはムダになります。
そこで、コンテンツマーケティングの登場です。ネット検索をしてホームページに訪れた人を、ランディングページもついでに見てもらって、商品やサービスの魅力を伝えることができます。
この組み合わせは、BtoB営業でもWeb集客に有効な手段です。
アクセス解析による改善
コンテンツマーケティングでページを量産して、それらのページが上位ヒットするかどうかは、ある程度は予想できますが、実際のところページを制作してみなければ判りません。
上位ヒットしないだろうと思われていたページが、いきなり1位になることも、少なからずあります。
しかし、多くのページは、完全に上位ヒットするまで時間がかかったり、上げ止まったりします。
そういったページを、上位ヒットを狙った検索キーワードで順位チェックを定期的に行い、上位ヒットするように改善を加えていくことで、効率良く上位ヒットを狙うことができます。
実際に、コンテンツマーケティングとアクセス解析による改善を加えていったお客様で、2~3年でホームページのアクセス数が20倍以上に増えたところもあります。もともと、中小企業としてはアクセス数があったところだったのにもかかわらず、アクセス数が20倍ですので、他社が突発的な不況で苦しんでいるときにも、お仕事をお断りすることもあったそうです。
コンテンツマーケティングの方法
コンテンツマーケティングの方法は、ページの量産をするわけですが、施策の流れとしては次のようになります。
コンテンツマーケティングのテーマの決め方
コンテンツマーケティングでは、記事を量産するわけですから、量産される記事のテーマを決める必要があります。テーマは、会社の得意分野の記事でなければ、すぐにネタが尽きてきてしまいます。
テーマには、どのような方向性の記事を作成していくかは、ジャンルとしてのテーマと、個々の記事のタイトルとしてのテーマの2種類があります。
コンテンツのジャンルを決める
ジャンルとしてのテーマは、会社の得意分野に絞り込んで作成した方が良いでしょう。
例えば、当社のホームページであれば、今ご覧になられているような、コンサルティングのノウハウをご紹介するというジャンルで記事を作成しています。
当社のコンテンツマーケティングのジャンルは、中小企業の社長向けに、会社経営で知っておくと事業活動を有利に進められる内容を掲載しています。
中小企業とはいえ、考えるべきことは、本当に多岐に渡り、ページの内容も多岐に渡ります。その場合、ジャンル名でもSEO対策したいので、WordPressの「タグ」機能を利用しています。SNSで言うところのハッシュタグのようなものです。
コンテンツのタイトルを決める
個々の記事のテーマは、「タイトル」と言います。個々の記事のタイトルは、よく検索されている検索キーワードを含むものを設定し、それに関して、競合ホームページよりも内容の濃いものを作成するようにします。
「枯葉も山の賑わい」や「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言われていますが、コンテンツマーケティングの基本は、競合他社のホームページよりも、内容の濃いものを作成することです。それによって、競合他社とのSEO対策の競争に打ち克ち、上位ヒットさせることができます。
つまり、競合他社よりも濃い内容の記事を作成できるかどうかで、タイトルを決められたら良いと思います。
記事を効率よく量産する方法
コンテンツマーケティングでは、記事を量産します。記事の量産をすることを、ほとんどの人は甘く考えてしまいますが、実際に取り組んでみたら、とても時間と労力がかかります。
「1日に1ページ分の記事を作成する」と言っていた人でも、実際に取り組んで見たら、「1週間に1記事もできなかった」ということは、本当によくあることです。
そういった方におすすめな方法は、誰かに質問と代筆をしてもらって、その場で記事を作成する方法です。そうすると、自分一人で原稿を考えるよりも、5倍ほどの速度で原稿が出来上がります。
特に、ビジネスコーチングとWebマーケティングの知識を持った人に質問をしてもらうと、文章を量産できるばかりか、集客効果の高い文章を作成してもらえます。
量産された記事をホームページに効率よく掲載する方法
コンテンツマーケティングでは、ページを量産します。ページは、1ページずつホームページに掲載していくわけですが、そのときにブログのように、記事をコピー&ペーストして投稿したら、自動的にページが作成されるシステムを導入すると良いでしょう。
そのようなシステムのことを、CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)と言います。CMSの中で最も利用されている代表的なシステムはWordPressです。
WordPressは、ダウンロードしてサーバにアップロードして使用できる無料のシステムです。いまご覧になられているホームページも、WordPressを利用しています。
WordPressを利用することで、記事を投稿したら自動的に、ページが作成されます。WordPressの魅力は、いずれ別の記事でご紹介したいと思います。
コンテンツマーケティング施策実施の流れ
コンテンツマーケティングを実施する場合の具体的な流れについてご紹介いたします。ここでご紹介することは基本的な流れですので、組織の事情や業種によって異なる場合があります。
1.コンテンツマーケティングの担当者選定
コンテンツマーケティングでは、記事を量産していきますが、記事を量産できる人材を担当にしてください。できれば、マーケティングを知っている人が理想的です。
技術的なことを記事に書こうとして、技術者を担当にする企業がありますが、技術者は集客のプロでないため、専門用語だらけで硬い記事になってしまい、せっかく作った記事がムダになってしまいます。
技術については素人でも良く、マーケティングに長けている人物が理想的です。技術的な内容については、技術者にヒアリングしたら良いだけです。
2.マーケティング分析
コンテンツマーケティングを行うのは、集客のためです。次のようなマーケティング分析を行います。
- どのような見込み客が集客できたら嬉しいのか?
- そのような顧客はどのような検索キーワードを使って検索をしているのか?
- その検索キーワードのリストの中から、成約につながりやすいものはどれか?
- 競合他社のSEO強度はどれくらいの強さか?
Webマーケティング分析の結果から、どのような検索キーワードで上位ヒットを狙うのかを決定します。
3.タイトル案の作成
マーケティング分析から導き出された検索キーワードで、上位ヒットを狙う場合の効果的なページタイトルを作成します。これは、1つではなくできる限り考え出してください。
それらの中から、直近に作成する記事のタイトル案を30個程度に絞り込みます。絞り込みは、記事を作成しやすいタイトルを選ぶことで良いと思います。
4.記事の作成
タイトル案中から記事を作成しやすいものを選び、記事作成に取り組んでいきます。
文章量は、慣れないうちは2,000文字程度で良いと思います。慣れてきたら、もっと文章量を多くできたら良いですが、当分は「1,500文字以上かけたら合格」というぐらいに止めておいた方が良いです。
記事の内容が技術系のものであれば、作成した文章に間違いがないか、技術担当者に確認すると良いでしょう。また、SEOコンサルタントと契約しているのであれば、投稿の前に、作成した記事をSEO修正してもらうと良いでしょう。
5.記事の投稿
記事の添削が終えたら、記事をホームページに投稿します。ホームページにWordPressなどのCMSを導入していると、更新作業が容易になります。
記事が投稿されたら、きちんと表示されているかを確認します。
もし、会社公式のSNSやメルマガなどがあれば、記事を投稿した旨を配信すると、ネット検索からだけでなくSNSから訪問も増える可能性があります。
6.フィードバック分析によるコンテンツの改善
投稿された記事の順位を定期的にチェックします。チェック方法には、いくつかありますが、サーチコンソールを用いて訪問キーワード分析をする方法もあります。
サーチコンソールを用いた訪問キーワード分析を行う方法については、「ホームページに訪問のあった検索キーワードをチェックする方法」をご覧ください。
投稿したコンテンツにSEO対策を行っているはずですが、改善を行うことで更なる上位ヒットを目指すことができます。改善を考える場合は、最低でも1カ月に1回程度、順位チェックを行ってください。もし、投稿した記事ページの順位が、思ったよりも芳しくない場合は、無視するか改善をします。
投稿した記事の順位が、あまりにも悪い場合には、記事の内容を改善するよりも、新しい記事を投稿した方が良い場合が多いです。「もう少しで10位以内に入る」のであれば、投稿した記事を改善して、順位の動向を見守ります。
ここでご紹介した流れは、組織の事情や業種によって異なる場合があります。例えば、コンテンツマーケティングの担当者の養成や、ホームページ全体の改修工事やWordPressの導入を行うこともあります。
コンテンツマーケティングの業者
コンテンツマーケティングは、業者があります。業者による記事の作成方法には、主に2種類あります。
- ネット検索で上位ヒットするページを見て記事を作成してくれる
- 貴社の担当者にヒアリングして記事を作成してくれる
最近ではAIによって文章を作成するものも出てきましたが、主にはこの2つでしょう。それぞれ、メリットとデメリットがあります。
他のホームページを参考に記事を作成する業者
1つ目の業者は、他のホームページを参考にしながら、自社の記事を作成してくれる業者です。
勝手に文章を作成してくれるので、とても楽なのですが、結論から申しまして、BtoB企業ではこちらの業者の利用は、あまりおすすめしません。なぜなら、ネット検索で上位ヒットしている記事を見て、自社用の文章を作成してくれるからです。
その原稿は、あたかもオリジナル文章のように、Googleも競合他社もみなしてくれたら良いのですが、Googleからペナルティを受けたり、競合他社から著作権で訴えられたりするというリスクがあるからです。
誠実な商売をされているのであれば、そのような横着をしてはいけません。
貴社の担当者にヒアリングして記事を作成してくれる業者
2つ目の業者は、貴社の担当者にヒアリングをして、オリジナル原稿を作成してくれる業者です。
ヒアリングしてくれる業者の担当者が、検索エンジンマーケティングに長けた人であれば、どのようなキーワードを盛り込んだら良いのかを提案してくれながら、その場で原稿を作成してくれることもあります。
また、貴社の担当者が言葉に詰まってしまっても、適切な質問をしてくれて、言葉を引き出してくれます。
以上、コンテンツマーケティングの解説と、その効果、コンテンツマーケティングの方法についてご説明いたしました。
コンテンツマーケティングは、BtoB営業で効果を発揮する集客手法でもありますので、ぜひWeb集客にご活用いただけたらと思います。
「本格的にコンテンツマーケティングを行いたい」という企業様は、ぜひ当社のWeb集客コンサルティングをご利用ください。貴社からのご連絡をお待ちしています。
この記事の著者
経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)
国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。