社長の夢実現への道

プロのビジネスコーチになって年収1000万円を超える方法

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プロのビジネスコーチになって年収1,000万円を超える方法

会社にお勤めの方で、「プロのビジネスコーチになりたい」とお考えの方、もしくはビジネスコーチングのスキルを習得し「プロのビジネスコーチとして独立起業したい」とお考えの方に、プロのビジネスコーチになって年収1,000万円を超える方法を述べたいと思います。

私自身は、プロのビジネスコーチではございません。しかし、経営理念コンサルタント関山をはじめ、ビジネスコーチとして独立起業された方々と何人かお付き合いがあったり、Web集客のご支援をしたりしてきた中で、「どうしたら、プロのビジネスコーチが独立起業し、充分な収入を得られるのか」ということを、何年も前から研究してきました。

このコラムでは、「年収1,000万円」を1つの目標とし、それを実現するための知識や考え方、方法などについて述べたいと思います。

次の一覧は目次です。長編になりますが、お付き合いください。

独立起業して年収1,000万円を超えるための基本的な考え方

ここで述べることは、プロのビジネスコーチを目指される方であれば、当たり前すぎることでしょう。当たり前すぎるが故に、難しいところかもしれません。

多くの収入を得るための基本

多くの収入を得るための基本

独立起業をして年収が1,000万円を超えるための方法を、年収1,000万円を超えた方々に聞いたら、「とても簡単なことです」と答えられる方が多いことでしょう。

それもそのはずで、それは「基本を徹底すること」だからです。それ以外に、年収を増やして維持する方法はあり得ないからです。

その基本とは一言で

多くのお客様のお役に立つこと

この言葉は、基本と言うよりは本質です。

多くのお客様のお役に立つためには、お客様にとって魅力的で役立つ商品やサービスを提供する必要があります。そして、お客様に提供した価値の総合計が1,000万円をゆうに超えるようであれば、年収が1,000万円になれることでしょう。

そうなったとすると、単に年収が1,000万円になっただけでなく、何人もの人に良い影響を与えて、世の中のお役に立てたことになります。

また、売上高は次の式で表されます。

売上高 = 客数 × 客単価

客数には、「新規顧客の数」と「リピーターの数」が合わさったものです。ビジネスコーチングでは、この式がピタリと一致しますので、売上高の計算は簡単です。

例えば、客数が10人で、月々の客単価が5万円であれば、毎月の売上高は50万円という計算になります。

年収が1,000万円になるためには、年収分と経費分を足した金額を売り上げる必要があることは、言うまでもありません。

お客様に知られなければ売れません

ビジネスコーチングのスキルを身につけてもお客様に知られなければ売れません

そして、魅力的で役立つ商品やサービスを創ったとしても、それがお客様に知られなければ売れません。商品の性質にもよりますが、その商品を使い続けてリピートしてもらう必要もあります。

ビジネスコーチングは、満足度が高ければ継続するお仕事です。新規顧客数を頻繁に増やし続けなくても、売上高を維持することができます。また、毎月2~3回のセッションを行うので、毎月の継続的な収入が得られやすいです。

製造系の仕事をしている人の中には、「良いものを創れば必ず売れる」と勘違いしている人が少なからずいます。私自身も過去の反省を含めて述べますが、「自分は、そのような勘違いはしていない」と思っている人でも、本質的なところで勘違いをしていることがよくあります。

プロのビジネスコーチになりたいと思っている方は、「ビジネスコーチとして一流のスキルを身に付ければ、必ず売れる」と勘違いなさらないでください。

一流のスキルを身に付けるためには、経験が必要です。経験を得るためには、ある程度のスキルを身に付けたら、クライアントを見つけてセッション回数を重ねることです。つまり、販売や顧客フォローができないと、一流のビジネスコーチにはなれません。

師匠から仕事を振ってもらえたら理想的

師匠から仕事をもらえたら理想

プロのビジネスコーチとして独立起業されている方であれば、集客の手法をいくつか持っているはずです。その集客の手法を教えてもらって実践することはもちろんのことです。

最初のクライアントは、師匠から譲ってもらうことも、クライアントを得るための方法の1つです。師匠は、昔から長く継続しているクライアントを何人か抱えていると思うので、師匠であれば、自分にピッタリなクライアントを紹介してくれるはずです。

最初は低い金額でセッションをさせていただき、クライアントから師匠と自分のコーチングの違いを聞いても良いかもしれません。そうすると、師匠のスキルレベルに早く近づくことができることでしょう。

高いレベルのビジネスコーチを目指す

資格がなくてもプロコーチになれる

コーチングの資格には、さまざまな種類があるようです。コーチングには国家資格はなく、民間の認定資格ばかりです。国際的な団体の資格もあるようです。そのようなコーチングの資格がなくてもビジネスコーチになれます。しかし、資格の効用は否定いたしません。

これまで私は、コーチを名乗るさまざまな人と会ってきましたが、コーチングの資格を持っている人でも「もう一度、基礎から練習し直した方が良いのではないか」と思えるぐらい低レベルな人がいれば、その逆に、資格を持っていなくても高レベルなコーチングができる人もいました。

ビジネスコーチは、コンサルタントと同様に実力社会です。高いレベルのスキルを身に付け、クライアントに高い価値を提供できる人に仕事が集中するようになっています。

資格取得後も継続的に学習を

コーチングの資格を取得さえすれば、高いレベルのコーチングが提供できるわけではありません。コーチングの基礎スキルをおろそかにせず、繰り返し実践と反省を繰り返し、継続的な学習を続けていくことで、実力が高まります。ビジネスコーチに大切なスキルは、次の節にまとめています。

資格取得は、ある一定の教育を受けたことの証明になるため、駆け出しのころは名刺の肩書に記載しておくと良いと思います。当社では、一定レベルのビジネスコーチングが提供できるようになった方には、「IngIng認定ビジネスコーチ」や「IngIng認定経営発展コーチ」と記載してもらうようにしています。

ビジネスコーチに大切なスキル

ビジネスコーチに大切なスキル

販売しなければコーチングは売れないことや、一流のビジネスコーチになれないことを述べましたが、少なくとも、ビジネスコーチングのスキルをある程度体得していなければ販売できても、リピートはしません。そこで、ビジネスコーチに大切なスキルを述べたいと思います。

ここで述べるスキルは、「基本的なこと」です。しかし、読み飛ばさないでください。プロのビジネスコーチとして独立起業されている方でも、この基本ができていない方が割合多くいるためです。

ビジネスコーチングの基本スキルを高度なレベルで

その基本スキルとは、次の2つです。

  1. 傾聴のスキル
  2. 質問のスキル

プロのビジネスコーチであるならば、ラポールを築くことが大切であることは、すでにご存じのはずです。

ビジネスコーチングのセッションでは、第一段階としてラポールを築くことが中心となります。この基本が本質的に理解できているか、高度なレベルで実践できているかによって、クライアントの満足度が大きく上下してしまいます。

傾聴のスキルや質問のスキルが少しでもおろそかになった場合は、相手が違和感を覚え、ラポールが崩れてしまうことがあります。すると、クライアントの満足度は下がってしまいます。

反対に、良好なラポールを築くことができれば、あまり質問を出さなくても、相手から積極的に話してくださるようになり、クライアントの満足度が非常に高くなります。そして、傾聴と質問が高レベルでできたら、クライアント自身が驚くぐらいの奥深い言葉が出てくるようになります。

経営の原理原則

ビジネスコーチは「リーディング」のスキルで、クライアントの経営に対する考え方を正しい方向に導かなければなりません。そのために、ビジネスコーチは経営の原理原則を知っている必要があります。経営の原理原則を知っていることで、クライアントの考え方を正しい方向に導くことができます

経営の原理原則は多岐に渡ります。そして、どのようなことが原理原則なのか、実際に会社経営をしなければ、なかなか分かりません。

「会社を発展させたいときの社長が持つべき心構えで、もっとも大切なことはなんでしょうか?」とクライアントから聞かれることもあるでしょう。そのような質問に、パッと答えられる程度の知識が必要です。ちなみに、答えは「社長の燃えるような情熱」です。では、「どのようにしたら燃えるような情熱が出せるでしょうか?」と聞かれたらどのように答えますか?

当社では、経営の原理原則が理解できるセミナーをご用意しています。ご興味のある方は、こちらのページをご覧ください。

ビジネスのフレームワークや知識

コーチングは、フレームワークに沿ってセッションを行います。例えば、当社のコーチング基礎講座では、「GROWモデル」というフレームワークを用いて、コーチングの流れを説明しています。

ビジネスコーチングは、GROWモデルをベースとして、ビジネスのフレームワークを組み合わせ、経営の原理原則から外れないように行います。知っておいた方が良いフレームワークは、いくつもあります。

GROWモデルの他には、商品分析のフレームワーク、マーケティングの3C分析や4P分析、ドラッカーの「5つの質問」や「イノベーション7つの機会」などです。

ビジネスの知識には、本当に多岐に渡るものがあります。個人の経営者を顧客対象とする場合には、マーケティングやイノベーションの知識、営業・販売の知識、収益の計算などの実務的な知識に加え、偉人の教えを覚えておくと良いでしょう。

このようなビジネスのフレームワークや知識を取り入れて、ビジネスコーチングを行う方法を、ビジネスコーチ養成講座で行っています。

なぜコーチングのスキル以外のことを知っておく必要があるのか?

なぜコーチングのスキル以外のことを知っておく必要があるのか?

ここで、コーチングを学ばれた方であれば、疑問に思われたことでしょう。

コーチングの原則のひとつに、『相手の中に答えがある』というものがあります。その原則に従うと、「なぜ経営の原理原則やビジネスの知識が必要なのだろうか?」と思われたのではないでしょうか。

実は、その原則がコーチングの限界を生み出しています。なぜなら、相手に答えがない場合には、いくらコーチングのスキルが高くても、質問で引き出すことが不可能だからです。

ビジネスコーチを目指された方であれば、この部分で悩まれた方は多いことでしょう。「自分には、質問力が足りないのではないか」と悩まれた方も多いことでしょう。

相手に答えがない場合には、ティーチングを活用しながら相手に選択肢を出して、それを質問によって選んでもらえるようにすると導きやすいのです。そのためにも、ビジネスコーチは経営の原理原則やビジネスのフレームワークや知識が必要なのです。

パソコン操作のスキルなども必須

パソコン操作のスキルなども必須

このようにビジネスコーチとしての能力を発揮するためのスキルを述べてきましたが、それ以外にも、パソコンの操作スキルなども必要になります。

メールの設定を行い、メールの送受信ができて、ワープロソフトで文章を作ることができる必要があります。最近のビジネスでは、SNSを扱うことが必須になってきました。SkypeやZoomの操作も必要でしょう。場合によってはブログを立ち上げて更新していくだけの知識も必要になることでしょう。

パソコンやスマートフォンの操作スキルだけではありません。他にも、個人事業主となって仕事をしていくことになるので、税務署に事業の申請を出したり、確定申告をしたりする必要があります。そのようなことも知っておく必要があります。

このように、ビジネスコーチは、コーチングのスキル以外にも、さまざまな知識が要求されます。(すでに、チームコンサルティングIngIngで講座をご受講の方はご安心ください。)

年収1,000万を目指すために妥当な年間コーチング・セッション回数と料金

プロのビジネスコーチとしてのスキルを充分に身に付けたとして、ビジネスコーチングを販売し、年収1,000万円を目指してみましょう。

年間に何回のビジネスコーチングのセッションを行えば、年収1,000万円に到達するのか。1回のセッション料はいくらが妥当なのかを、シミュレーションしながら考えたいと思います。

1回1,000万円のセッションを年間1回行った場合のシミュレーション

判りやすい例として、1年間に1回1,000万円のコーチング・セッションを1回だけ行ったと仮定します。これができたら、年収1,000万円です。

このように高額を得られるコーチング・セッションができたら、一見理想的かと思います。一代で世界企業にまで成長させたようなエグゼクティブを対象とするのであれば、もしかしたら1回1,000万円のビジネスコーチングを受注できるかもしれません。

しかし、これはお勧めできません。その理由としては

  1. 1回1,000万円を支払ってくれるクライアントは、世界的に見てもごく稀であるため、営業に苦労する。集客できても、生涯でせいぜい1~2件。
  2. ビジネスコーチングの契約が解約になったら年収ゼロになる。
  3. 年1回なので、ビジネスコーチングの契約が継続しにくい。
  4. そうなると、1,000万円のコーチング・セッションを受けてくださる新しいクライアントを、毎年見つける必要があり、また営業に苦労する。

1回セッション料が1,000万円のビジネスコーチを目指すことは、夢や希望としては良いと思います。現実問題として、1回1,000万円に金額設定は、世界的に有名なビジネスコーチになり、1回1,000万円での契約を数件取れるようになってから検討しても遅くはありません。

1回1万円のセッションを年間1,000回行った場合のシミュレーション

次も極端な例ですが、1回1万円の料金でビジネスコーチングのセッションを、年間1,000回行うシミュレーションをしましょう。結論から先に申しますと、これもおすすめできません。

コーチングのセッション時間を1回当たり2時間とします。そして、月~土まで働き、日曜日だけ休んだとします。つまり、313日働き、52日休んだとします。

年間1,000回を、月~土の日数(313日)で割ると、1日当たりのセッション回数は3.19回です。つまり、1日3件以上を毎日こなし、日曜日だけ休むという計算になります。

この数値は、「がんばったら、できるかもしれない」と思われるかもしれません。しかし、営業活動やセミナーへの参加、読書などの時間を取ることが難しくなり、へとへとに疲れ、顧客満足度が下がる恐れがあります。顧客満足度が下がれば、当然ながら解約が多くなり、年収1,000万円を維持することが難しくなります。

土日だけ1回3万円で行った場合のシミュレーション

このコラムを読まれている方は、会社に勤められている方ですから、会社が休みの土日だけに集中してビジネスコーチングのセッションを行ったとします。

土日の数は、年間104日です。土日に、1回5万円のセッションを2件ずつ行ったと想定して売上高を計算してみましょう。

年間の売上高 = 104日 × 2回/日 × 30,000円/回 = 6,240,000円(624万円)

この金額が得られたとしたら、会社を辞めて独立起業することはあり得ます。また、プロのビジネスコーチとして独立起業して、平日にもビジネスコーチングのお仕事を得ることができたら、現実的な年収1,000万円が見えてきました。

年間のセッション回数は、104日×2回/日で、208回です。1カ月当たりのセッション回数は、約17回です。クライアント1人当たり月2回セッションを行うとすると、クライアント数は8.5人で良い計算になります。この8.5人が継続的に、月2回のセッションを受けてくださったら、独立起業が見えてきます。この人数も現実的です。

プロのビジネスコーチとして独立起業したら、クライアント数を1.5倍以上に増やすか、1回のセッションの料金を50,000円程度にまで高められるか、セッションの回数を2回から3回に増やせられるかなど、これらの組み合わせで、年収1,000万円を超えそうです。

この金額を基準として、後ほど、プロのビジネスコーチとして独立起業に向けた売上高シミュレーションを行いたいと思います。

最初にクライアントにすべき対象者とセッション料

最初にクライアントにすべき人

最初にクライアントにすべき人

プロのビジネスコーチとしてサービスを提供し始めたときは、まず、1回3万円以上のセッション料で月2回以上、つまり月6万円以上のセッション料を払うことができる、個人の経営者を対象としたビジネスコーチングから始めることをお勧めします。

個人の経営者とは、独立を目指している会社勤めの人独立起業をしたばかりの人、ほとんど1人で運営している会社の社長です。このような方々で、独立起業を成功させたい、会社を大きく成長させたいと考えている成長志向の方に絞ります。

成長志向のあるビジネスパーソンであれば、成長ができるのであれば、月6万円ぐらいは払えます。反対に、月6万円のビジネスコーチングセッション料が払えないようであれば、独立や止めるべきでしょう。

最初にクライアントにすべきでない人

会社で数名以上の社員を雇って組織経営をしている社長は、最初にクライアントにすべきでありません。なぜなら、組織経営をしている社長は、経営上の悩みが多岐に渡るからです。

そのような社長からビジネスコーチングを受注した場合には、経営の悩みを質問されることがよくあります。組織経営をしている方の悩みは、難易度が高いので、ビジネスコーチとして独立されたばかりの方には、荷が重いと思います。

例えば、「経営理念を守ってくれない役員がいるが、会社の売上の大部分をこの役員が担っている。この役員をどのように処遇すべきか」といった質問をされたら、どのように答えを返すべきでしょうか。

ビジネスコーチングの主な仕事は、質問をすることかもしれません。しかし、セッション中に社長からビジネスに関する質問されることがあります。社長から高い信頼を得るためには、経営の悩みに即答できた方が良いです。また、クライアントからの質問に対しては、気づきを与えるような質問で返すことができたらベストです。

妥当なセッション料とクライアント数

では、個人の経営者を対象としてビジネスコーチングを提供することを想定し、そのセッション料の妥当な金額を導き出したいと思います。

会社勤めであったとしても、独立起業を目指している人であれば、セッション1回当たり3~4万円程度であれば支払う能力があるはずです。反対に、外部の支援者にこれぐらいの金額を払えないようでは、独立起業はできないと思います。

まずは、1回のセッション料が15,000円で顧客満足が得られるように、ビジネスコーチングのスキルを身に付けることを目標としてください。そして、1回のセッション料が3~4万円でもご満足いただけるようレベルアップしていってください。

ビジネスコーチングの1回のセッション時間は、3時間以内が妥当です。セッション料を1回3万円に設定した場合は、時給換算で10,000円/時です。「この金額は取りすぎだ」と思われる方もいることでしょう。能力の高いコンサルタントは、時給換算で30,000円/時以上の人は多いです。

セッション料を30,000円に設定した場合、年間1,000万円の売上高になるためのセッション回数は、

年間セッション回数 = 1,000万円/年 ÷ 30,000円/回 ≒ 334回/年

1カ月当たりのセッション回数 = 334回/年 ÷ 12 ≒ 28回/月

クライアント1人当たり、月平均2回のセッション回数としたら、クライアント数は

クライアント数 = 28回 ÷ 2回/人 = 14人

つまり、14人のクライアントと1セッション30,000円で、月2回以上セッションを行う契約をし、12カ月以上継続したら、年収が1,000万円になります。

月28回なので、1日に2回のコーチング・セッションを行ったとしても、14日間働いて、残りの月の半分を自分の時間に取ることが可能となります。

ビジネスコーチは、本を読む時間が大切ですので、仕事量としては妥当な数字だと言えます。

独立起業までの3ステップ

このコラムの想定では、いずれはプロのビジネスコーチとして独立起業をすること目指しているのですが、今は会社勤めのはずです。土日、もしくは平日の夜に、コーチングの勉強会に参加したり、コーチングの練習をしたりしているはずです。そして、会社から得ている収入があり、生活を維持したいので、独立起業したときに収入を落としたくはありません。

国税庁によると令和元年の月々の平均給与は、約32万円です(データはこちらのページ)。以下ご説明する独立起業までのステップ案では、会社から月32万円を給料として得ていると想定します。会社が休みの日に行うコーチングの売上高の合計が、若干の余裕を考えて、月35万円を超えるようになれば、独立起業をしても問題ないでしょう。

そのための3ステップを、1つの案としてご紹介します。

お給料をもっともらっている方であれば、独立起業しても良い金額の数値で計算してください。

第1ステップ、ビジネスコーチングのスキルや知識を習得

当たり前ですが、プロのビジネスコーチとして独立起業を目指すためには、まず、ビジネスコーチになる必要があります。そのためのスキルを習得する必要があります。ビジネスコーチになるために必要なスキルや知識には、次のようなものがあることを、先ほども述べました。

  • コーチングのスキル
  • 経営の原理原則
  • ビジネスのフレームワークや知識
  • パソコン操作のスキル

コーチングのスキルには、コーチングの基礎的なスキルに加え、コミュニケーション力をも含まれます。

経営の原理原則を学びたいのであれば、チームコンサルティングIngIngのセミナー「小さな会社の社長のためのセミナー」をおすすめします。

これらをある程度身に付けてきたら、実践していってください。最初は、知り合いに声をかけることから始めると良いでしょう。知り合いの中で、将来の顧客対象になりそうな人に対して、「ビジネスコーチングの勉強をしているので、クライアント役をやってもらえないだろうか」と練習役を募集することであれば集客しやすいと思います。

第2ステップ、納得のいく価格を提示できるようになる

ビジネスコーチのスキルをある程度身に付けたら、集客です。まだビジネスコーチングを行う自信がないと思いますので、身近な人に対して、「このようなことを学んだから、練習相手になってもらえないだろうか?」と問いかけてみてください。たいてい、「いいよ」となるはずです。その相手が、ビジネスパーソンや独立志望者ならなお良いです。

最初は、無料や廉価でビジネスコーチングのセッションを繰り返す中で、セッションを行うことに緊張感がなくなり、「どのような質問を繰り出したら顧客満足度が高まるのか」を感覚でつかめるようになってくることでしょう。

すると、クライアントの中から「このような、素晴らしいセッションを行ってもらえるのであれば、お金を払っても良い」と言われるようになってくると思います。

そのような段階になれば、自分自身も納得して料金を請求できるようになりますので、自信を持って定価を提示してください。それ以降の新規のクライアントには、臆することなく定価を提示できると思います。

お金が得られるようになってきたら、そのお金をなるべく蓄財しておいてください。独立起業には、ホームページを制作したり、チラシを作ったりと、少なからずのお金がかかる場合が多いからです。営業が苦手な方は、当社のように、集客を代行してくれる業者もあるので、独立起業前に調べておいても良いでしょう。

第3ステップ、プロのビジネスコーチとして独立起業

プロのビジネスコーチとして独立起業

ある程度のクライアント数に達し、充分に収益が得られるようになったら、独立起業を模索する段階です。その段階での、クライアントの人数を算出したいと思います。

貴方がまだ会社勤めだとして、土日や祝日などの休日に、ビジネスコーチングのサービスを提供するものとします。クライアントが、これから独立起業をしようと考えている場合、会社が休みの日にコーチング・セッションを実施する方が、都合が良いと思います。

1年間の土日や祝日の数は約120日です。これにゴールデンウィークやお盆休み、年末年始を合わせると、130日程度になりますが、土日・祝日の120日にセッションを行うことを想定して計算したいと思います。月平均の土日の数は、10日です。

この10日間すべて、1日2回の契約が得られたとして、月20回のコーチング・セッションを行うことになります。セッション料を1回当たり30,000円とすると、

月間売上高 = 20回/月 × 30,000円/回 = 600,000円/月

月間60万円が得られる計算になります。これぐらいのセッション料を得られたとしたら、独立起業してもまず問題ありません。このときのクライアント数は、1名当たり月2回のセッションを行うと、

クライアント数 = 20回 ÷ 2回/人 = 10人

もし、クライアント数がもう少し少なく、6名であったとしたら、月間売上高は

月間売上高 = 30,000円/回 × 2回/人 × 6人 = 36万円

この金額ですと、先ほど想定した35万円を超えています。1人月2回のコーチング・セッションを受けてくださるクライアントとの契約が6人以上でき、定価30,000円を請求できていたら、ビジネスコーチとして独立起業しても収入は問題ないと言えます。

さらに高収入が得られるビジネスコーチになるために

さらに高収入が得られるビジネスコーチになるために

さらに高収入が得られるビジネスコーチになるためには、コーチングスキルを高め、リピート率を高め、クライアント数を増やし、より高いセッション料を頂けるようになる必要があります。仕事量には限界があるため、セッション料を高めていくことが現実的です。

場合によっては、ビジネスコーチングのスキルを教える講師になって、後輩を育成する道もあり得ます。

最後に、より高いセッション料を頂けるようになるためのご提案をいたします。

次は会社組織を経営する社長向けのビジネスコーチング

年収1,000万円よりもさらに高収入を目指すためには、会社組織を経営する社長向けのビジネスコーチングを提供していくと良いと思います。そのような社長であれば、顧客満足度にもよりますが、1回のセッション料を5万円以上に設定することもできます。

チームコンサルティングIngIngでは、そのような組織経営をされている社長向けのビジネスコーチングを「経営理念コンサルティング」と称して提供しており、1回のセッション料を8万円に設定しています。セッション回数は、月3回から承っています(2020年12月現在)。そのような高い金額設定にもかかわらず、多くの企業様にてご満足いただいています。

経営理念コンサルティングでは、経営理念の構築と浸透を主として、さまざまなサービスを提供しています。当社では、経営理念の構築・浸透をするビジネスコーチのことを、「経営発展コーチ」と呼んでいます。

成長を目指している会社には、1億の壁、10億の壁、100億の壁など、壁がいくつもあります。社員数でも壁があります。例えば、社員数30人の壁を突破したいとお考えの社長には、

  • 社長の使命発見コーチング
  • 劣等感克服コーチング
  • 経営理念の構築・浸透
  • 経営幹部養成
  • 社員教育支援

などを行っています。経営発展コーチには、経営理念の構築や浸透だけでなく、上限なくさまざまなスキルの習得が求められます。

一般的な経営理念コンサルティングの限界

ほとんどの経営理念コンサルティングは、すでに経営理念をお持ちの企業に対して、経営理念の浸透や経営理念に基づいた経営計画、商品開発、人事考課制度の導入などを行っていますが、経営理念そのものを構築するコンサルティングは多くありません。

経営理念の策定には社長のマインドの部分が大きく関係するため、「実務に特化している経営コンサルタントには経営理念の構築が難しい」という現状としてあります。

ビジネスコーチの仕事の一つに、社長の情熱を高めることがあります。このことは、経営理念の構築と親和性が高いのです。

ビジネスコーチにとってチャンスの時代到来!?

チームコンサルティングIngIngのビジネスコーチ養成講座

都内にある本屋のビジネス書コーナーに立ち寄ると、経営理念やミッション経営の大切さが書かれた本をよく目にするようになりました。書籍のタイトルは時代の流れを表しているものと思いますが、そうだとすると、ビジネスコーチにとってはビジネスチャンスの到来でもあると考えます。

ビジネスコーチとして独立起業された方は、さらなるスキルアップとして、クライアント企業の経営理念を構築できるビジネスコーチを目指していただきたいと思います。

最後に営業の話になりますが、当社では、ビジネスコーチを育成するための講座やセミナーなどを行っています。

  • コーチング基礎講座
  • ビジネスコーチ基礎講座
  • ビジネスコーチ養成講座
  • 経営発展コーチ養成講座
  • ビジネスコーチ・フォローアップ講座
  • 小さな会社の社長のためのセミナー
  • ビジネスコーチ・コミュニティー

これらの講座は、今のご自身のスキルに合わせて、コーチング基礎講座からステップアップで受講していただくことができます。また、ビジネスコーチをフォローするコミュニティーやイベント、セミナーなどに継続的にご参加いただくことで、プロのビジネスコーチとして独立起業できるためのスキルや独立起業してからのレベルアップを、全方位的に学ぶことができます。

ビジネスコーチになって、独立起業を目指される方は、ぜひご利用ください。

この記事の著者

平野亮庵

経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)

国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。

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