社長の夢実現への道

起業して失敗しやすい人の特徴

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起業して失敗しやすい人の特徴

起業をするということは、とても勇気のいることと思います。私自身が起業したときは、とても慎重になっていたために、時間がかかりました。

いざ起業してみると、食べていくのに精いっぱいのときもありましたが、一生懸命仕事をしていたら、お客様からのご支援もあり、なんとかやっていけました。

経営コンサルタントとして長く仕事をしていると、たくさんの起業をした人と出会うことができます。ときどきですが、起業のご相談をいただくこともあり、そのときのアドバイスをまとめたいと思いました。

起業をしたときに、最初に訪れる難関は、「食べていけること」や「大きな失敗をしないこと」です。この関門を乗り越えて教訓をつかんだ人は、次のチャレンジに進むか、安定の道に進むかの選択があります。

この最初に訪れる関門を乗り越えることが難しい人の特徴をまとめました。

ここに記載されている特徴に1つでも思い当たる項目がある人は、起業をして失敗しやすい傾向にあると考えます。

ビジネスのアイデアがない人

起業をすると、商品開発、販売、生産、帳簿付け、ご請求、入金確認などなど、何でも自分でやらないといけなくなります。

「自分は技術力があるから、お客様がついてくださる」と言っても、商品開発やサービス開発のところは良いかもしれませんが、自分の専門外のところもすべてやらないといけなくなります。

自分の専門外のところであっても、アイデアを出さないといけなくなります。商品やサービスのアイデアだけでなく、金策までアイデアを出さないといけません。そのアイデアの枯渇が命取りになります。

雇われていた期間の長い人は、アイデアは上から降ってくるものとして慣れているので、アイデアが出ない人が多いです。

中には、「起業したい」という衝動があっても、「何で起業したら良いのかわからない」とご相談いただくこともありますが、そういったアイデアのない人は起業しないで、誰かに雇ってもらった方が能力を発揮できると思います。

会社で社長から何か指示を出されたときに、「自分だったらこうする」と考える人は、周りがよく見えていてアイデアもあるので、起業のセンスがあります。

採算感覚のない人

採算感覚とは、収支の計算をパッとできる感覚のことです。

事業活動は、「仕入れが1,000円で、1,500円で売って、500円の利益が出た」という単純な収支が基本となります。しかし、利益は現金だけでなく、売掛金になっていたり、原材料になったりと、いろいろなものに化けることを理解しておかないといけません。さもないと、利益が出ているのに現金が足りないという現象に遭遇して、倒産する場合もあります。

現金がいろいろなものに化けることについては、別の機会に述べたいと思います。

ここでは、起業して失敗しやすい人の条件となる、採算感覚について述べたいと思います。

借金先行型の人

採算感覚のない人でよくあるのが、借金先行型の人です。これは、「起業するなら、まずお金を借りて行う」ということを、当たり前として考えている人のことです。自分でお金を貯めずに、他人のお金を当てにする考えの人です。

もちろん、資本主義であれば借金をして、それを投資に回して設備を整え、商品を生産して販売し、利益を得ます。そして、資本金を出してくれた人にお返しをします。

その借金は、銀行から借りた返済を必要とする借金なのか、誰かから株式として投資をしてもらって返済の必要ない借金なのかです。その誰かとは、自分でもかまいません。

自分でお金を用意したのであれば、あまり問題にはなりませんが、銀行や他人から借金をした場合に問題となることがあります。「他人から借りたお金は、いずれ返済しないといけない」ということを考慮しないで起業する人が、起業をして失敗しやすいです。

他人から借りたお金は、あまり苦労をしないで得たお金ですので、気分が良くなってしまって、まだ1円も売上高を得ていないのにもかかわらず、ムダにお金を使ってしまうことがあるのです。現金があると気持ちが緩んでしまう方は、要注意です。

起業する前から、質素倹約の精神を持ち、無駄遣いをなるべくしないで、投資と消費の区別がつけられ、なるべく自分のお金で起業することが大事です。

消費癖のある人

他人から借りたお金を消費してしまう癖のある人もいます。現金を投資に回すのではなく、消費に回してしまいがちな人は、消費癖のある人と言えます。

消費癖のある人は、経費と称して、ムダにお金を使ってしまう場合があります。会社などの事業活動の銀行口座に入金されたお金を、すべて自分のものだと感じてしまう人は、消費癖のある人かもしれません。

投資と消費の区別がつかずに、自分に「これは投資だ」と言い聞かせて、ムダにお金を使っていってしまうのです。そういった人が、起業直後に安定経営に持っていけるはずがありません。

起業直後の収入の見込みがまったくない人

起業する場合には、目算で「いついつまでに、どの程度の売り上げがあるはずだ」と、売上見込みを立てていると思います。

起業する人の中には、起業直後の収入の見込みがまったくない人もいます。そういった人も、採算感覚のない人が多いです。

売上の見込みがまったく立っていない人であっても、採算感覚がある人ならば、起業直後はちょっとした御用聞きのようなアルバイトをしたり、売上高がゼロでも生活ができるように貯金をしていたりするものです。

起業は、ある程度は「エイヤー!」と勢いでするものです。しかし、勢いだけの蛮勇で、起業がうまくいく時代ではありません。

妻から起業に反対されている人

「いずれ起業したい」と考えて準備していた人なら家族の反対は少ないと思いますが、突然に「起業をする」と言い始めたら、たいていの家族は反対します。

起業することに家族の反対があると、起業のためのエネルギーが分散して、事業が軌道に乗りにくい場合があります。その家族が、特に伴侶の場合は問題になりやすいです。

反対するのは、たいてい妻側だと思います。妻が起業しようとしたら、夫は応援してくれることが多いと思います。この場合に、夫よりも妻の方が儲け始めたら、夫婦仲がうまくいかなくなることもあります。そのことについては、別の機会に述べたいと思います。

妻が起業に理解してくれない人

家族が起業に反対する場合は、その家族に起業経験がない場合です。特に、夫が起業する場合、妻が猛反発することはよくあることです。起業しようとしている夫に対して、「心から応援します」と言える度量のある妻は、まずいません。

起業という得体のしれないものにチャレンジすることは、将来がイメージできません。そこで不安感が出てきてしまいます。起業する本人は、不安の中にも希望があるのですが、家族にとっては不安しかないのです。そうなると、反対して当然です。

特にお勤めでお給料がたくさん出ている場合は、反対されると思います。反対される場合には、離婚を覚悟するぐらいになる場合もあります。

妻が協力してくれない人

起業をすると、何でも自分一人で行わないといけませんから、妻に対して「帳簿付けぐらいは手伝ってもらいたい」と考えることと思います。しかし、妻は権利を主張して、「お給料を出してほしい」と言ってくることが多いです。

起業したてのときは、自分のお給料すら出せない状態なのに、妻がお給料を要求してくることは、よくあることです。妻にお給料を出したとして、あまり働きが良くなくても「給料が低い」とか言ってくる場合もあります。そのように考えるのは、経営を良く知らないことや、以前の生活レベルを維持したいからです。

起業をしたら、お金を投資に回したいのですが、経営を知らない人は消費に回してしまい、事業の成長を止めてしまう場合があるのです。

それは夫の能力不足だと言えばそれまでですが、起業を考えていたのに、妻の教育をしてこなかった夫の責任でもあります。事業の停滞を他人の責任にし始めたら、なお始末が悪くなります。

予め、妻にはどのようになるのかをよくよく説明しておくことが大事です。そして、お給料を得ること以外のメリットや、未来にどうなりたいのかといったビジョンを妻に、何度も何度も伝えることが大事です。

また、起業してから無給でお手伝いしてくれる妻には、充分に感謝することを忘れないようにしてください。

起業後に妻の妨害がある人

人によっては、起業することを妨害してくることもあります。離婚騒動になることも、妨害の一つです。

夫は、そこで家族を選ぶのか、起業を選ぶのかの選択に迫られます。実のところ、妻が安心できるぐらいのお金があれば、家族の反対は解消されます。そのお金の源泉は、もちろん売上高です。

売上高が低いと、起業後も妨害工作をしてくることがあります。妨害工作の内容はさまざまで、経営に口出しをしてきたり、雇った社員に嫌がらせをしたり、経理を任せていたら「無駄遣いのし過ぎだ!」といつも財布の口を閉ざしてきて投資ができなかったりします。そのようにして、事業を停滞させる要因を作ってくれる場合があります。

起業と同時に利益を得る施策を入念に練り込み、充分な準備をしてから起業し、起業後も売上高を維持でき、離職前よりもお給料を得られ、妻にもお給料を出したら、妨害は何もありません。しかし、売上高は変動するものですので、バイオリズムが悪いときに、妻の機嫌も悪くなる場合があります。

そのような状態でも妨害してくる場合は、妻への愛情不足が原因でしょう。お勤めのときは余裕があり、妻への愛情があった夫であっても、起業をするとそのエネルギーが仕事に向いてしまいがちです。夫の愛情が、妻に向かなくなって、妻が妨害してくる場合もあります。

妻の無自覚の妨害

妻の無自覚の妨害というものをご説明したいと思います。これは、妻が夫の起業を心から受け入れられていない場合に、本人が病気になったり、子供が手間のかかる状態になったりして、起業を無自覚に妨害してくる現象です。

夫が仕事ばかりし始めることになるので、妻からすると、愛情が薄れたように感じたり、家庭を顧みない人になったように見えたりします。また、妻としては「夫について行けなくなった」と感じる場合もあります。その反動として、無自覚に妨害してくることもあるのです。このことは、夫が出世していったときにも起こる場合があります。

無自覚の妨害は、あまり根拠がないので、申し上げにくいことですが、私の周りではよく聞くことでもあります。

起業をする場合は、家族全体に大きな負担を強いるものです。突発的に起業を訴えるのではなく、少しずつ準備をしていくことが大事ですし、「そういった無自覚の妨害もある」と覚えておいてください。

自分の知識やスキルが活かせない仕事で起業をしようとしている人

会社にお勤めであれば、何らかの仕事をして、知識やスキルを身に付けているはずです。しかし、起業しようとしている人の中には、そういった知識やスキルを活用しないで、まったく異なる事業を行おうとする人もいます。

そういった人は、その事業は失敗しやすいことが世の常です。少なくとも、関連性のある事業を始めてください。

今まで経験してきた仕事とは全く関係のない事業を事前準備なしに始める人

今まで経験してきたことのない仕事を始める場合には、事前準備として、知識やスキルを習得することから始めないといけません。

もちろん、就職中に休日を利用して、知識やスキルを教えてくれる研修会に参加するなどして、技術を身に付けることが可能です。そういった研修会がある場合には、新規事業を始めやすいです。

しかし、起業してからそういった知識やスキルを身に付けようとする人もいます。その知識やスキルをすぐに身に付けられるものであれば良いと思うかもしれませんが、そういった簡単に身に付くものは、誰でも同じことを考えるものですので、ライバルが多いのです。

もし、ご自身の販売力が相当高いようであれば、ライバルが多くても乗り切ることができると思います。そうでなければ、販売力の強いところに負けてしまうことが、世の常です。

今までBtoB事業を経験してきたのにBtoC事業に参入しようとする人

お勤めで経験してきた業界が同じであったとしても、同じ事業とは言えない場合があります。

例えば、イタリアからパスタを輸入販売していた人が、パスタのお店を開く場合には、まったく異なる知識やスキルが要求されます。家具の輸入販売をしていた人が、輸入家具を直販する起業を立ち上げても同じです。

要するに、BtoB事業を経験してきた人が、コンシューマ向けのBtoC事業に参入した場合、今まで経験したことのないようなまったく異なる知識やスキルが必要となります。

今まで店舗経営を経験したことのない人が、店舗経営をする場合も同様です。その場合は、たいてい起業するときに販売の当てがないので、借金先行型となりやすいです。

販売のハードルが超えられなくて、事業をダメにしていってしまう人も多いです。

自己中心的な人

事業活動で利益を得ようとしたら、お客様に貢献することです。お客様がいなければ、売上高は得られません。

よほどの人間関係ができている場合は別として、自己中心的な仕事をしていたら、いくら良い商品であってもお客様は買ってはくださらないものです。

お客様の気持ちを理解し、ご要望を理解し、お客様のためではなく、お客様の立場で仕事をすることです。この基本を忘れてしまったり、基本から外れたことをしてしまったら、お客様が離れていってしまいます。

そういった意味で、自己中心的な人は、お客様ができにくいので、起業して失敗しやすいのです。

起業をして利益を出す活動は、ご自身の人間性の成長につながる修行でもあります。

私は起業したときは、明日の食事にも困っていたこともありました。そういった経験をも乗り越えて、ほぼ毎日勉強して、他人に経営を教えられるように成長もできました。そのような苦労した時代をも乗り越えられたのは、信念からの情熱です。そして、何があっても自己責任で考えたことです。

起業をしたら、知らないことだらけですので、1つずつ勉強していかないといけません。自分の事業がうまくいかない理由を他人や環境の責任にしているようであれば、自己中心的な人だと思います。

自己中心的な人の中には、社員のときに社長に反発し、社長への復讐から起業しようとする人もいます。こういった考えの人も、起業して失敗しやすいです。コラム「社長に反旗を翻し独立起業したら必ず失敗する!?」をご参照ください。

総称すると「勉強不足の人」

最後に、今までのことを総称するとするならば、起業して失敗しやすい人は「勉強不足だ」ということです。

「起業するためには、どういった勉強をしたらいいのか?」ということですが、本当に多岐にわたります。

できましたら、起業経験のある人から教わった方が良いです。教えてもらえるためには、それなりの費用がかかります。

私は、起業経験のある社長を飲みにお誘いして、自分がお支払いをして、根掘り葉掘り質問をしたこともありました。根掘り葉掘り教えてもらえるための条件は、自分の事業とは異なることが大事ですが、それよりも可愛げのある人、聞き上手になることが大事です。

そのようなコミュニケーション力のあることも、起業する人にとっては大事なことです。

以上、起業して失敗しやすい人の特徴を述べてきました。ここで書いてある内容は、私の経験が増えることによって、ブラッシュアップしていく予定です。

起業ができなくて困っている人は、社内起業を推奨している企業や、副業を推奨している企業に就職することも手です。離婚のことも触れましたが、離婚して会社を伸ばしている人もいれば、家族の援助があって会社を伸ばしている人もいます。人それぞれにパターンはあり、道は無数にあります。

起業で成功するマインドを一言で述べるとするならば、起業する方法は限定しないで柔軟な気持ちを持ち、与えられていることや生かされていることに感謝ができることが大事です。

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この記事の著者

平野亮庵

経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)

国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。

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