リフォームをWeb集客したい工務店様向けに、ホームページの企画・制作の方法をご紹介いたします。
ここでご紹介する方法は、SEM(Search Engine Marketing:検索エンジンマーケティング)と言われる手法の一種で、SEO対策を活用した集客手法です。
ここに示す方法はダイジェストとして簡潔に述べたものです。この内容を詳しく知りたい方は、特設ページ「工務店がリフォームをホームページで集客をする方法とは?」をご覧ください。
工務店のネット集客は今でも有効か?
先に、結論から申しますと、
工務店のネット集客は今でも有効です。
ネット検索で工務店を探している人は、少なからずいます。実際にネット検索で工務店を探してみると、大手不動産サイトや比較的大手の工務店が上位を占めていることが多いです。
地元で中堅以下の工務店であれば、「そのような大手には、太刀打ちできない」と思われることでしょう。
しかし、諦めないでください。上位ヒットしているホームページでも、当社が分析した地域のほとんどにおいて、ホームページに力を入れている企業は多いのですが、ネット集客に力をいれている企業はありませんでした。
つまり、ホームページ制作ではなく、ネット集客に力を注ぐことで、リフォームなどの集客は可能です。
ホームページでリフォームを集客する方法
ホームページで集客をするためには、2つのハードルがあります。それを乗り越えることができれば、集客は可能です。
第1のハードル「ネット検索のハードル」
第1のハードルは、「ネット検索のハードル」です。つまり、見込み客がよく使用するキーワードでネット検索したときに、自社のホームページを表示させることです。ネット検索のハードルを越えると、ホームページに訪問してもらえます。
ネット検索のハードルを越える方法は、コンテンツマーケティングとSEO対策を組み合わせた「ロングテールSEO」と、リスティング広告です。
第2のハードル「行動のハードル」
ホームページに訪問しても、集客につなげるためには、第2のハードルとして「行動のハードル」を超える必要があります。お問い合わせや資料請求、見積依頼などの行動を起こしてもらって、初めてホームページによる集客ができます。
行動のハードルを越える方法は、ランディングページ(LP)を制作することです。ランディングページとは、貴社の強みやリフォームの得意分野などの情報を、余すことなく伝え切る長めのページのことです。
ホームページ集客の費用対効果
この手法を用いてリフォームを集客する場合、かかる費用は広告宣伝費となります。効果はリフォームの受注による営業利益です。
ホームページにはおおよそ5年ほどの寿命がありますが、その間にかかるホームページの運用費と、リフォームの受注による粗利益を比べ、効果的であればWeb集客への投資をすべきということになります。
ここでは細かな計算はいたしませんが、リフォーム業はWeb集客の費用対効果が充分に得られます。Web集客コンサルティングの無料診断をお申込みいただいた工務店様には、この計算結果をご提供していますので、ご興味のある方はお申込みください。
GoogleのSEO対策は、Bingと比べて上位ヒットまで時間がかかります。リスティング広告は、SEO対策の効果が出てくるまでの穴埋めと、上位ヒットさせ切れない検索キーワードでの集客を狙います。
以下、ロングテールSEOを前提としてご説明いたします。
ロングテールSEOの方法
ロングテールSEOは、コンテンツマーケティングとSEO対策を組み合わせて行います。コンテンツマーケティングとは、よく検索されるキーワードに対応したページを量産する手法です。
ロングテールSEOを行う流れは、最初にどのようなキーワードで上位ヒットさせたいのか、SEOキーワードの選定を行います。
次に、選定されたSEOキーワードでの上位化を行います。基本的に、Webコンテンツを量産する手法、コンテンツマーケティングにて上位化を試みます。
SEOキーワードの選び方
まず、どのような検索キーワードでSEO対策をすべきか、SEOキーワード選びが大切です。
ときどき、工務店様からのご要望で「『リフォーム』で検索したら上位ヒットさせたい」と漠然とおっしゃる方がいます。
確かに、「リフォーム」で検索したときに自社ホームページが上位ヒットできたら、相当なアクセス数を獲得することができることでしょう。しかし、そのようなキーワードでは集客はほぼ不可能です。
理由は簡単です。リフォーム業は地域密着型の商売ですので、リフォームを依頼したい人は、基本的に同じ地区町村もしくは近隣の都市のリフォーム業者を選ぶはずです。
例えば、東京都港区の工務店であれば、「港区 キッチンリフォーム」や「港区 水漏れ修理」などの地域名と組み合わせた検索キーワードでのSEO対策が有効です。
そういったことから、当社では工務店のWeb集客ではロングテールSEOを推奨しています。
SEO対策の方法
SEO対策の方法は、基本的には10種類ほどの比較項目にて競合ホームページよりも優れるように施策します。
これらの中で、モバイル対応やSSL対応は常識になりました。特に重要な3種類の項目と、SEO対策の土台となる2つの項目があります。
SEO対策で重要な3項目
- 総ページ数
- 文章量(情報量)
- 文章の質
これらを合わせて「質の高いコンテンツの量産」がSEO対策になります。
SEO対策の土台
- サイト構成
- HTMLのSEO設計
これら設計がSEO対策の土台になります。
また、表示速度はここ数年でとても重要視される項目になりました。既存ホームページをSEO対策するときには、SEO対策の土台つくりとして、必ずチェックする項目になりました。
これらのことをしっかりと対策することで、競合ホームページよりも上位ヒットでき、ホームページのアクセス数を増やすことができます。
ランディングページの制作方法
ランディングページ制作の流れをまとめると、次の手順になります。
- 顧客の想定
- 検索キーワード分析
- 競合他社分析
- バリュープロポジションの発見
- 文章作成
- 文章のSEO改善
- お客様による文章チェック
- LPデザイン
- お客様によるLPデザインチェック
- SEOコーディング
- 表示チェック
- 公開
ここで大切なことは、1~4の設計を正しく行うことです。そのためのフレームワークとして、マーケティングの3C分析を活用すると正しく行いやすいです。
SEO対策を考慮した工務店のサイト構成
続いて、ホームページにロングテールSEOとランディングページを盛り込んでいくため、SEO対策を考慮した工務店のサイト構成を設計します。次の図は、リフォーム専門工務店のサイト構成(案)です。
このサイト構成では、トップページが第1階層として、第2階層にはリフォームのカテゴリ毎にランディングページが並んでいます。
第2階層のキッチンLPに注目します。キッチンLPの下層ページ、第3階層ページには、次の3種類のページがぶら下がっています。
集客ホームページ制作のステップアップ
これらのホームページ集客施策を一度に行うと、半年から1年程度の時間と、ホームページ完成時に数百万円の支払いが発生してしまいます。そこで、ホームページ集客施策を次の図に示すように3ステップに分割して、段階的に行っていくことをお勧めします。
ステップ1は土台の構築です。建築でいうところの基礎工事に当たります。
ホームページ集客企画を入念に練り込み、ステップ2以降の将来工事を想定しつつサイト構成を設計します。その設計に基づいて、SEO対策をガチガチに施したHTMLのホームページに刷新します。
ステップ2は、ランディングページ化とコンテンツ量産です。これは、建築でいうところの内装工事や増築に当たります。ホームページが刷新されたら、集客力と検索順位を高めるための施策を行います。暫定的に制作しておいたリフォームの主要なページを、ランディングページに変更していきます。
総ページ数が100ページを超えてくると、アクセス解析や順位解析に基づいたSEO改善が効いてくるようになるので、ステップ2と並行して、ステップ3の「SEOの改善」を行います。
以上が、工務店がリフォームをWeb集客するための企画・制作方法のダイジェストです。この内容を詳しく知りたい方は、特設ページ「工務店がリフォームをホームページで集客をする方法とは?」をご覧ください。
この記事の著者
経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)
国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。