東京都内の企業様から、「自社の会社名でネット検索したときに、自社名が1位に来ないので、SEO対策できないでしょうか?」とSEO対策のご相談をいただきました。
このようなご相談は、ときどきあります。
名刺交換で名刺を受け取った人が、自分の会社名で検索したときに、「1位に来ないので自社のことを信頼してもらえなかった」とのことでした。会社名で1位にならないことは、営業の機会損失につながる場合もあります。
ご相談を頂いた企業は、有名な企業と同じ会社名や、一般的な会社名でもなかったので、「上位ヒットしないのはおかしいな」と感じ、調査いたしました。
このコラムでは、自社の会社名でネット検索したときに、自社ホームページが1位にならなくて困っている企業向けに、次の目次に沿って、1位にならない理由や、1位にする方法をご紹介いたします。
もし、実施方法がわからない場合は、当社のSEOコンサルティングをご利用ください。
会社名でネット検索して1位にならない理由
自社の会社名でネット検索したときに、自社ホームページが1位にならない理由は、いくつかあります。主な理由は次の通りです。
- 自社名と同じ企業がある場合
- 自社ホームページが検索エンジンに認識されていない場合
- 会社名がホームページ中に入っていない場合
自社名と同じ企業がある場合
自社名と同じ会社名の企業が他に存在する場合に、自社ホームページがネット検索で1位に来ない場合があります。
例えば、鈴木や川崎など、社長の名前を社名に入れたとします。その場合、同じ企業名は日本全国にいくつも存在する場合があります。その中のどの企業のホームページも、自社名が入っていて、順位を競っている状態です。
また、場合によっては、有名企業と社名が同じ場合もあります。
それらのホームページの中で、自社名でのSEO対策が最も強い企業が1位になりますし、有名企業が上位ヒットすることが一般的です。
自社ホームページが検索エンジンに認識されていない場合
検索エンジンの検索は、検索エンジンが存在を認識したホームページが、検索結果に表示される仕組みになっています。
そのため、自社名がオリジナルなものであっても、自社ホームページが検索エンジンに認識されていない場合は、ネット検索で自社ホームページが1位になることはありません。
現在のところ、日本国内での検索エンジンシェアはGoogleがダントツですので、Googleに認識されるようにすることが大切です。
会社名がホームページ中に入っていない場合
自社の会社名がオリジナルなもので、検索エンジンにホームページが認識されていても、ホームページ内に自社名のキーワードが入っていなければ、自社名で1位になることはありません。
ホームページの制作を業者に依頼するときに、「会社名でネット検索して1位になるようにしてください」と制作会社に伝えておいた方が良いです。
よくある勘違いとして、「会社名のロゴが入っているから大丈夫だと思った」ということがあります。ロゴが入っていることと、会社名のキーワードが入っていることは、実は異なるのです。
いずれはどの検索エンジンも画像の内容を認識すると思いますが、今現在のところ画像(ロゴ)に代替文字を設定しなければ、画像の意味を検索エンジンが理解することはありません。つまり、ロゴに代替文字として会社名を設定する必要あるのです。
会社名でのネット検索で1位にする方法
それぞれの場合で、会社名でネット検索したときに1位にする方法をご紹介いたします。
自社名と同じ企業がある場合
自社名が一般的な企業名で、上位ヒットしない場合には、上位ヒットしている企業のホームページよりも、強力に社名でSEO対策する必要があります。
どの程度の強度で社名SEOをしたら良いのか、競合他社のホームページの強さにもよりますので、具体的にはご相談ください。基本的には、全ページ内に会社名をテキストでなるべく多く入れつつ、きちんとHTMLマークアップし、ページ数を増やしていくことです。
また、相手企業が有名企業だったり、同名他社があまりにも多かったりした場合は、諦めるか社名を変更するか、名刺に自社ホームページが1位になる検索キーワードを記載するかです。
社名を変更する場合は、名前が被らない企業名を付けるようにしてください。また、名刺に検索キーワードを記載する場合は、長くならないキーワードで確実に1位になるものを選んでください。
自社ホームページが検索エンジンに認識されていない場合
自社ホームページが検索エンジンに認識されていない場合には、自社名で検索してもヒットすることはありません。「ホームページ公開後にネット検索でヒットしない場合の原因」で詳しく述べていますが、ホームページが検索エンジンに認識されない理由には、主に次の2種類あります。
- 検索エンジンに認識されるように申請していない
- 検索エンジンからペナルティを受けている
Googleに認識させたいのであれば、Googleが提供するサーチコンソールを設定し、XMLサイトマップを作成し送信します。すると、1週間以内には自社ホームページを認識してもらえることでしょう。サーチコンソールの設定方法は、こちらのページが分かりやすいと思います。
検索エンジンのペナルティとは、ホームページが利用ガイドラインに違反したと判断された場合、ホームページを認識されないように制裁が加えられたことです。検索エンジンからペナルティを受けている場合には、いくらサーチコンソールなどのツールを利用して申請しても、検索エンジンはホームページを元に戻してもらえることはありません。
ペナルティの対処方法は、ペナルティを受けた原因を突き止めて、それを改善することです。Googleは、何が原因でペナルティを与えたのか、現在のペナルティの状況などは、ほとんどの場合、知らせてもらえません。
自社ホームページがペナルティを受けているかどうかの判断や、ペナルティを受けてしまった場合のその解消が難しい場合は、当社にご相談ください。
会社名がホームページ中に入っていない場合(社名SEOの方法)
会社名がオリジナルなもので、検索エンジンにホームページが認識されていて、自社名で1位にならない場合は、ホームページ中に自社名のテキストが入っていない状態です。
次の3点を改善すれば、ほぼ確実に会社名で上位ヒットすることでしょう。
- タイトルに会社名を入れる
- ディスクリプションに会社名を入れる
- ロゴ画像のalt属性に会社名を入れる
さらに付け加えるならば、フッターやCopyrightにも会社名を入れると良いでしょう。
会社名が英語の企業もあります、その場合にカタカナで検索した場合に上位ヒットさせたい場合もあると思います。その場合には、会社名の後ろに括弧でカタカナ名を入れたら良いと思います。
上記のことを考慮しつつ社名SEOをしたけれども、それでも会社名が1位に来ない場合は、当社までご相談ください。ホームページ制作会社様からのご相談にも対応いたしますので、お気軽にご連絡ください。
この記事の著者
経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)
国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。