社長の夢実現への道

ホームページ公開後にネット検索でヒットしない場合の原因

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自社ホームページがネット検索でヒットしない原因とは?

ホームページの公開後に、URLを入力すると、ホームページがきちんと表示されるのですが、ネット検索しても自社ホームページがいつまで経ってもヒットしてこない場合があります。

当然ながら、ホームページを公開しいた直後は、検索エンジンがホームページを認識してくれるまでネット検索にヒットすることがありません。しかし、1~2週間以上経過しても、自社名やブランド名で検索しても出てこない場合は、ホームページに何か原因があるかもしれません。

このコラムでは、Googleを中心に、自社ホームページがネット検索でヒットしない場合の原因とその対策をご紹介いたします。

Googleにインデックスされているか?

ホームページがGoogle検索でヒットしない場合に、最初に調査していただきたいことは、「ホームページがGoogleに登録されているか?」です。

インデックスとは、簡単に述べるとホームページが認識されて、登録されているかどうかです。「インデックスされている」というと、「検索エンジンに登録されている」ということを意味します。

検索エンジンの代表と言えばGoogleです。自社のホームページがGoogleにインデックスされているかどうかを調べる必要があります。

それを調べる方法は、Google検索で次のもので検索してください。

site:ドメイン名

半角英数で「site:(サイト・コロン)」と入力し、その後ろ側に半角スペースなど何も入れずにドメイン名を入れて、検索します。ドメイン名には、自社ホームページのドメイン名を入れます。このホームページであれば、「inging.jp」です。

すると、Googleに登録されている自社ホームページが列挙されます。

次の図は、「site:inging.jp」で検索した結果をキャプチャしたものです。

Googleに自社ホームページがインデックスされているか調べる方法

図の左上側に、「約 431 件」と表示されていると思います。このホームページはたくさんのページで構成されていますが、「Googleが431ページを認識している」という意味です。

もし、Googleにホームページがインデックスされていない場合は、次のような画面になります。

自社ホームページがGoogleにインデックスされていない場合

ホームページがGoogleに登録されていなければ、自社名で検索したとしてもGoogle検索でヒットしません。

疑うべきはnoindexタグとrobots.txtのDisallow

さて、自社ホームページがGoogleにインデックスされていない場合は、ホームページに何らかの原因があります。チェックする箇所は、noindexタグとrobots.txtのDisallowです。

1. トップページのソースにnoindexタグがないか?

最初に疑うべきは、「ホームページに、noindex(ノーインデックス)が設定されていないか?」ということです。特に、全ページがGoogleにインデックスされていない場合は、トップページにnoindexタグが設置されている可能性があります。

ホームページのトップページを開き、ソースを確認します。ソースの見方は、ホームページを開き、画像のないところで右クリックして、「ページのソース表示」をクリックします。

次の図は、Microsoft Edgeでホームページを開き、右クリックした場合です。すると下から2つ目に、「ページのソース表示」とあるので、そこをクリックしてください。すると、ホームページのプログラムが表示されます。

自社ホームページのソースを確認する方法(Edge)

表示されたプログラムのことを、「ソース」と言います。プログラムが何百行も書かれていると思います。その中から、次の一文を探してください。たいてい、ソースの上側に入っていることがあります。

<meta name=”robots” content=”noindex”>

この一文のことを、「noindexタグ」と呼んでいます。このタグが入っていると、「このページは、インデックスしないでください」と、検索エンジンにお願いしているわけです。

2. robots.txtにDisallowがないか?

noindexタグが入っていなくても、robots.txtにDisallowが設定されている場合があります。robots.txtは、検索エンジンがホームページに訪れたときに、インデックスの仕方を指定できるものです。

Disallowは、検索エンジンに「このページは訪れないでください」と指定できる設定です。Disallowがホームページ全体に設定されていたら、Googleはホームページ全体をインデックスしないので、ネット検索でヒットすることもありません。

robots.txtの内容の確認方法は簡単です。ブラウザでトップページを開き、ホームページのURLの後に「/robots.txt」と入れてEnterキーを押します。このホームページであれば、「https://inging.jp/robots.txt」です。

次の図は、このホームページのrobots.txtを開いた様子です。

robots.txtにホームページ全体がDisallowになっていないか調べる方法

robots.txtに次の一文が入っていたら、ホームページ全体がインデックスされなくなります。

Disallow: /

もしこの一文を発見したら、ホームページ担当者に連絡して、この一文を入れた理由を聞いて、問題なければ削除してもらってください。

3. htaccessでのnoindex設定

今まで遭遇したことはありませんが、「.htaccess」というサーバの設定ができるファイルに、noindexを設定することもできます。

FTPでサーバにアクセスして、トップページと同じ階層に「.thaccess」というファイルを探します。そのファイルをテキストエディタで開いて、次の一文が入っていたらnoindexが設定されています。

Header set X-Robots-Tag “noindex”

この設定変更も、Disallowのときと同様にホームページ担当者に確認してください。

サーチコンソールでサイトマップの登録を

noindexやDisallowが設定されていないにもかかわらず、Googleにインデックスされていない場合は、サーチコンソールを設定してください。

サーチコンソールの設定方法は、分かりやすく解説しているホームページがたくさんあるので、そちらをご覧ください。(例えば、【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方

サーチコンソールの登録が完了したら、XMLサイトマップのデータを作成して登録します。次の図は、このホームページのサイトマップを登録した画面になります。

サイトマップのファイル名が、「sitemap.xml」です。ステータスが「成功しました」と出ていたら完了です。

なお、noindexやDisallowが設定されていて、それを解除した場合には、Googleがホームページをインデックスしてくれるようになるまで、1ヶ月以上の時間を要する場合もあります。

ですので、ホームページ制作の段階では、noindexやDisallowを設定するのではなく、BASIC認証を利用した方が良いです。

それでもインデックスされない場合の原因は?

上記の対処をしてもGoogleがインデックスしてくれない場合は、ホームページがGoogleのガイドラインに違反して、ペナルティを課している可能性もあります。

よくあるガイドラインの違反は、次の2つです。

  • ホームページの記事を、他のホームページからコピーしたり焼き直ししたりして作成した
  • 記事の権威性が低いと判断された

どちらの場合でインデックスされなくなった場合も、Googleは「コピーしましたね」とか「権威性が低いです」とは言ってくれません。インデックスされない原因を発見することは、ノウハウがいります。

他のホームページから文章をコピーした場合

ホームページを制作するときに、もっとも厄介なものが文章の作成です。デザインを制作したり、コーディングしたりするよりも、一番時間のかかるものが、実は文章の作成なのです。

そのため、他のホームページの記事を真似して原稿を作成することは、よくあることです。

そういったことで、他のホームページからほぼ全文のコピーしたり、一部の文章のコピーをしたりして自社ホームページに使用してしまう人が、ときどきいます。もちろん、Googleはそういったコピーを見抜いて、コピーしたページはインデックスされないことが多いです。

そこで、Googleにコピー文章だとばれないように、文章の前後を入れ替えてみたり、一部の文章を変更をしたり差し替えたり、ですます調を変えてみたりと、いろいろと画策するものです。しかし、Googleはそれも見抜いてしまうことが多いです。

そういったコピー文章が多用されているホームページは、Googleがペナルティを加え、ホームページ全体がインデックスされないようになる場合もあります。

他のホームページの文章をコピーして作成していた場合は、その記事を削除してしまうか、原稿を差し替えたら良いでしょう。

権威性が低いと判断された場合

権威性とは、ホームページの原稿を書いた人は権威のある人かどうかです。

ホームページに何か学術劇な記事を投稿した場合、Googleはその記事の権威性を見て、権威性が低いと判断された場合は、そのページはインデックスされない、もしくはインデックスから削除されることがあります。

ニュースを取り上げるとしても、ニュースサイトのページと、一般ユーザが作成したブログ記事とでは、権威性は明らかにニュースサイトの方が高いです。その場合は、ニュースサイトが優先して上位ヒットします。

「Googleから、権威性が求められる内容なのに、このホームページは権威性が低い」と判断されてしまった場合は、ホームページ全体がインデックスされなくなる場合もあります。

ホームページの権威性をどのように高めるかは、Googleはほとんど何も述べていませんので、ノウハウになります。

以上、ホームページがネット検索でヒットしない原因と対策について述べてきました。ここで記載した内容を試していただけたら良いのですが、それが難しい方、原因が判らない方は、当社のコンサルティングをご利用ください。

無事に、自社ホームページが検索エンジンにインデックスされたら、次はSEO対策を行って集客を目指しましょう。ホームページ経由での集客を行うのであれば、コンテンツマーケティング(ロングテールSEO)とランディングページ制作を組み合わせた検索エンジンマーケティング(SEM)がおすすめです。

ロングテールSEOやSEMにご興味があれば、下側の関連コラムをご参照ください。

この記事の著者

平野亮庵

経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)

国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら数千を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくりる独自の戦略系コンサルティングを開発する。

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