SEO対策を勉強し始めたときに、最初に気になることがHTMLタグの使い方です。
SEO対策を行う場合、コンテンツが大事なので、「SEO対策には、HTMLタグはあまり関係ない」考えている人は多いですが、私は「HTMLタグは大事だ」と思います。
なぜなら、HTMLタグを正しく使用することで、Googleなどの検索エンジンが、ホームページの内容を正しく認識してくれるからです。また、SEO対策に重要なHTMLタグの使い方で、SEO対策の効果があるからです。
SEO対策を行うときに、私自身が気にするHTMLタグはたくさんありますが、重要だと考えるHTMLタグは少ないのでご安心ください。
SEO対策で重要なHTMLタグは、次の5種類です。
- titleタグ
- metaディスクリプション
- h1タグ
- h2タグ
- aタグ
この記事では、SEO対策で重要なHTMLタグ5種類において、SEO対策の仕方を解説いたします。
titleタグ
titleタグは、headタグ内に入るタグで、ページ全体のタイトルを表します。
このホームページのトップページをご覧ください。トップページのtitleタグには、現在のところ次のものが設定されています。ソースの見方は、ページ内の画像の無いところを右クリックして表示されるメニューから「ページのソースを表示」をクリックします。
titleタグの記述例
<title>中小企業の理念経営を実現するチームコンサルティングIngIng|WWAVE株式会社</title>
この図は、このホームページのトップのソースをキャプチャしたものです。このホームページはWordPressをベースに制作されおり、SEOプラグインとして「All In One SEO」が使用されていることが分かります。
基本的にmetaディスクリプションに設定された文言は、例外はありますが、Google検索結果のクリックできる見出しになります。
ある検索キーワードでGoogle検索したときに、クリックできる見出しをご覧ください。そこには、ネット検索で使用したキーワード、もしくはその類語が必ず入っているはずです。
つまり、titleタグにはSEO対策をしたい検索キーワードを含める必要があります。
ここで、Google検索結果のクリックできるところの文字数を数えてください。全角でおおよそ30文字です。つまり、titleタグの長さが30文字ほどを超えてしまったら、点々で表記されてしまいます。
titleタグに記述する文言は、重要な内容を前方に、重要でないことは後方に記述することが大事です。
例えば、次のtitleタグに入れる文言をご覧ください。
- 冷凍食品製造事業|ABC食品株式会社
- ABC食品株式会社の冷凍食品製造事業
ABC食品は架空の会社名です。どちらも30文字以下ですが、ここでご覧いただきたいことは、1つ目は最初に事業名が入っています。2つ目は、最初に会社名が入っています。
Googleは、titleタグの最初の方に入っているキーワードを、「重要なキーワードだ」と認識します。
これは、「どちらが正しい」ということではなく、「何のキーワードでSEO対策したいか」から決めます。1つ目であれば、「冷凍食品」が大事なキーワードになります。2つ目であれば、「ABC食品」という会社名でSEO対策する場合の記述方法になります。
metaディスクリプション
metaディスクリプションとは、metaタグです。これもtitleタグと同様に、headタグ内に入るものですが、metaディスクリプションの意味は、ページの概要文が入ります。
このホームページのトップページのmetaディスクリプションには、現在のところ次のものが設定されています。
metaディスクリプションの記述例
<meta name="description" content="連携のとれたコンサルタントが貴社をワンストップ支援。理念経営を実現するチームコンサルティング。経営理念コンサルティング、製造業改善コンサルティング、Web集客コンサルティングを基本として、貴社に最適な満足度の高い実践的で効果的なコンサルティングを提供します。" />
Googleの検索結果をご覧ください。クリックできる見出しの下側には、説明文が入っています。またそこには、ネット検索で使用したキーワード、もしくはその類語が必ず入っているはずです。
この説明文は、例外はありますが、基本的にmetaディスクリプションの内容が入っています。つまり、metaディスクリプションには、SEO対策のキーワードを入れる必要があります。
「metaディスクリプションの文字数はどれくらいか?」ということですが、私は150文字前後の文言を入れ、160文字を超えないようにしています。「130文字ではダメなのか?」ということですが、それでも問題はないと考えます。120文字よりも少ない場合は、すこし文を足した方が良いと思います。
文言の書き方ですが、ページの内容を短く、箇条書き風で、端的に表した文章を書くことが大事です。
h1タグ
h1タグは、見出しタグです。h1には、数字の1が入っていますが、1の意味は「1番大きな見出し」の意味です。h1の他にも、2~6までの数字の見出しタグがあります。ぞれぞれ、h2、h3、h4、h5、h6です。これらをまとめて、「hタグ」と言います。
h1タグは、HTMLのバージョンがXHTMLまでであれば「ページ中に1個だけ使用しても良い」ということでした。今現在のHTMLの最新バージョンは、HTML Living Standardですが、HTML5から以降は、h1タグは「ページ内にいくつも使用しても良い」ということになりました。
しかし、このホームページでは、今現在でもh1タグをページ中に1個しか使用していません。h1タグは、bodyタグ内に入るタグで、最も大きな見出しですので、このページであれば最上部のページタイトルと同じものを設定しています。
もし、h1タグをページ内に複数個所に使用したら、ページ最上部に記載されている見出しに該当するHTMLタグが無くなるからです。
実のところ、SEO対策を強化しようとしたら、titleタグの内容とh1タグの内容を、若干異なる文言にした方が良いです。このページのtitleタグは次のものが設置されています。
このページのtitleタグ
<title>SEO対策で重要なHTMLタグまとめ|チームコンサルティングIngIng(WWAVE株式会社)</title>
また、h1タグは次のものが設置されています。
このページのh1タグ
<h1 itemprop=”name”>SEO対策で重要な5種類のHTMLタグ解説</h1>
titleタグとh1タグの内容を比較すると、次のようになります。
- titleタグ=SEO対策で重要なHTMLタグまとめ|チームコンサルティングIngIng(WWAVE株式会社)
- h1タグ=SEO対策で重要な5種類のHTMLタグ解説
titleタグの前半にはページタイトルが、後半にはタイトルと会社名が記載されています。titleタグとh1タグの違いは、社名が入っているかどうかの違いだけでなく、タイトルとh1タグの名称が若干異なっています。
たまたまこのページは、titleタグの前半のタイトルと、h1タグの文言が異なっています。他の多くのコンテンツページでは、titleタグとh1タグの文言は同じものにしています。
このページのように、titleタグとh1タグの文言が若干異なっていて、Googleから「h1タグの方が魅力的な内容だ」と判断されたら、h1タグがGoogle検索結果のクリックできる見出しに使用されます。
titleタグには、会社名などのページタイトルとは関係のない内容が入ることが多いので、Googleはh1タグの内容をリンクの文言に使用するようになったものと思います。
また、titleタグとh1タグの内容が異なっていると、SEOの効果がある場合もあります。
このようなことから、h1タグの内容も、SEO対策で重要であると言えます。
h1タグを使ったSEO対策の仕方は、「SEO対策を考慮したh1タグの使い方」をご覧ください。
h2タグ
h2タグは、6種類ある見出しタグの中で、2番目の大きな見出しタグです。
この記事では、h2タグをいくつも使用していますが、どのように使用しているのかをご確認ください。当たり前ですが、本文の見出しとして使用されています。
このように、長い本文の中に、適度にh2タグを入れて、そこに上位ヒットさせたいSEOキーワードを盛り込むことで、SEO対策になります。
ここで、「h2タグはいくつ使用したら上位ヒットしやすいのか?」ということが疑問になることと思います。
h2タグを使用するときは、ページ中に3個以上使用することで、上位ヒットしやすくなります。そして、h2タグの下側に本文が500文字以上書かれることが望ましいです。
h2タグに入れるコンテンツが、titleタグやh1タグに入るコンテンツの論点になります。この論点が多いと、Googleから「情報量が多いので良いページだ」と判断されやすくなります。
つまり、ページ中にh2タグを用いてSEO対策したい場合は、最低でも1,500文字以上のページを作成し、h2タグを3個以上入れると良いです。
ホームページのテクニカルSEOのご依頼をいただいたホームページで、ときどき見受けられることとして、h2タグにstrongタグを用いてるケースがあります。次のような例です。
h2タグにstrongタグが入っている記述例
<h2><strong>SEO対策で重要な5種類のHTMLタグ解説</strong></h2>
この記述はあまりやらない方が良いものと考えます。なぜなら、h2タグはそもそもGoogleは重要なタグとして認識してくれるはずですから、わざわざstrongタグであえて強調する必要がないと思います。
Googleから「過剰なSEO対策をしている」と認識される可能性は無いと思いますが、念のためstrongタグを消して、CSSの設定にてh2タグの文字をボールド体になるようにしてください。
特にWordPressを使用している場合、h2タグをボールド体にしようとしたら、自動的にstrongタグが入ってしまうことがあるため、ご注意ください。
aタグ
aタグは、リンクを設置するためのタグです。SEO対策を入念に行っている企業のホームページでは、すべてのページにて、aタグが数十個以上、場合によっては100個以上使用されていると思います。
ヘッダーナビゲーション、フッターナビゲーション、サイドナビゲーションはもちろんのこと、パンくずリストや本文中にもaタグが使用されます。
aタグにてリンクになっている文字列のことを、アンカーテキストと言います。アンカーテキストに入っているキーワードは、Googleは「リンク先のページはこのキーワードで重要なのだな」と認識してくれるので、SEO対策になります。つまり、リンク先のページのSEO対策で用いられるキーワードを、リンク元のページのアンカーテキストに用います。
アンカーテキストは、強引にキーワードを盛り込むと、これもGoogleに嫌がられてしまうので、長くなりすぎない程度に自然なリンクになるような文字列にすべきです。そこで、リンク先のページタイトルと併せて、アンカーテキストの文字列を設計します。
特にビッグワードでSEO対策したい場合、グローバルナビゲーションのようなGoogleが最も重要視するaタグについては、入念に設計するようにしてください。
aタグの使ったSEO対策の仕方は、「SEO対策が強くなるaタグの使い方」をご覧ください。
以上、SEO対策の重要なHTMLタグについてノウハウをご紹介いたしました。SEO対策を入念に行う場合には、もちろんこれだけではありません。また、HTMLタグ以外のところでも、SEO対策で重要な部分もあります。
SEO対策を強化して、ホームページ集客に力を入れたい企業様は、ぜひ当社のWeb集客コンサルティングをご検討ください。まずは、無料で貴社のホームページをSEO対策したら費用対効果が合うのか簡易診断いたします。お気軽にお申込みください。
また、ホームページ制作会社様で、HTMLコーダーさんのSEO対策の知識を深めたい方は、当社のWeb技術研修の導入をご検討ください。
皆様からのご連絡をお待ちしております。
この記事の著者
経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)
国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら万を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくる独自の戦略系コンサルティングを開発する。