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高い志を掲げる社長の効用!その志に人材が集まる

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高い志を掲げる社長の志に人材が集まる

大きな事業を成功に導くためには、たくさんの優秀な人材が求められます。

偉人を何人か調査していると、過去に大事業を成しえた偉人は、すべからくたくさんの優秀な人材に支えられていました。そして、優秀な人材に応援してもらうための、社長の条件が判ってきました。

高い志を持つことが、人材が集まる条件であることは、述べるまでもありません。

しかし、人材が集まっても高い志を持っているだけでは、その人材が離れていく場合があります。

人材が集まり、志を事業にし、大成させていくための社長の条件を考察いたしました。

応援が得られやすい社長の条件

人から「応援したい」と思ってもらえるためには、たくさんの条件があるかと思います。その条件をいくつか対比で見てみましょう。

応援が得られやすい社長応援が得られにくい社長
私欲のない人私欲にまみれた人
大きな夢のある人小成を望む人
実力の高い人実力のない人
謙虚な人傲慢な人
コツコツ勉強する人勉強しない人
明るい人暗い人
お金のある人お金のない人
素直な人人の言うことを聞かない人
人の話をよく聞く人自分が話してばかりの人

このような条件の合計点が、一定の基準を超えてくると、その人の能力に合わせて応援が受けられるようになります。

合計点の低い人は、応援が得られなかったり、私欲の強い人が集まってきたりすることでしょう。合計点の高い人には、優秀な人材が集まってくることでしょう。

仕事を手伝ってくれる人の4段階

人の応援には、経済的な応援もあれば、会社に入社して仕事を手伝ってくれるという応援もあります。

会社をおこして、いきなり何人もの優秀な人材が仕事を手伝ってくれることは、ほとんどありません。仕事を手伝ってくれる人には、次の4段階があります。

  1. 家族や友人
  2. 一般採用の人
  3. 仕事能力の高い人
  4. ナンバー2

第一段階 : 家族や友人

第一段階は、家族や友人が仕事を手伝ってくれるレベルです。中には家族から反対される人もいることでしょう。

第二段階 : 一般採用の人

社長の実力が高まり、仕事量が増えてくると、第二段階として、一般採用で人が集まるようになります。

第三段階 : 仕事能力の高い人

第二段階で一般採用した人達が育ち、会社組織が30人を超えてくるようになってくると、優秀な人が入社してくるようになりますが、社長の実力では優秀な人を使いこなすことができず、辞めていき、また新しい人が入れ替わりで入ってくるようになります。

第四段階 : ナンバー2

ある程度、経営が成り立ってくると、第四段階として、仕事能力の高いナンバー2が参画します。

優秀なナンバー2がいると、社長の弱点を補ってくれるため、資金調達をしてくれ、営業網を築き、社内がまとまり、生産性が高まり、会社が発展し、優秀な人が会社にとどまるようになります。

すると、事業は急激に伸び、事業規模を飛躍的に大きくすることができます。

しかし、ナンバー2と思える人が、理想的かどうかは違った話です。理想のナンバー2は、社長を尊敬して止まず社長と運命を共にするぐらいの人材です。社長を裏切るようなことはしません。

理想のナンバー2が事業に参画することで、社長が持ち続けてきた大きな志や目標を実現できるようになります。

理想のナンバー2を得るために必要なこと

ナンバー2は社長にとっての最良のパートナーです。しかし、実際に組んでみないと、その人が社長にとって最良かはわかりません。最初は、「この人となら一生やっていける」と思っていても、実際に仕事をいっしょに始めてから、違和感を覚え「理想のナンバー2ではなかった」と袂を分かつことがとても多いです。

本田宗一郎の事例

本田宗一郎が設立した本田技研工業は、藤沢武夫という理想のナンバー2が参画することによって、世界一のオートバイメーカーになり、今もそれが続いています。

本田宗一郎は、オートバイを商売の種にする前は、エンジンの重要な部品の一つであるピストンリングの製造をしていました。その会社の当時の名前は、東海精機重工業です。そのときに組んだ人物が、後にトヨタ自動車で社長も務め、昭和の大番頭とも言われた石田退三でした。

石田退三は、これ以上ないぐらいの理想的なナンバー2と思われたことでしょう。実際、石田退三は本田宗一郎の弱点を補い、東海精機重工業を日本有数の企業にまで成長させました。

本田宗一郎は、自分が苦手だった資金調達をいとも簡単に行った石田退三のすごさを評価しています。また石田退三は、本田宗一郎を豊田佐吉の再来のように見えました。

ところが、本田宗一郎は社長から専務に降格され、石田退三が社長を務めています。これは、ナンバー2による会社の乗っ取りのようなものです。

大戦の終戦直後に、本田宗一郎は東海精機重工業の株式をすべて売却し、会社を退社しています。つまり、本田宗一郎はナンバー2選びで失敗しているのです。

このような過去の偉人たちを調べる中で、社長が理想のナンバー2を得るための、社長に求められるいくつかの共通点を発見しました。それを理想のナンバー2を得るための条件としてご紹介いたします。

1.どのようなナンバー2と組むべきか知っている

ナンバー2の候補となる優秀な人材が現れたとしても、その人が理想のナンバー2になれるかと言えば、そうではありません。優秀な人材であっても、能力には偏りがあります。

相手もそのことを知っており、自分が支えるべき社長はどのような人なのか、どのような社長と組むべきなのかを知っているはずです。

社長が自分の強みや弱みを正確に知り、弱みを補ってくれる人はどのような人なのかを、普段から考えておく必要があります。そして、人材が現れたと思ったら、自分の強みや弱みを話して、相手が弱みを補ってくれそうかを判断してもらうことです。

強みとは、「他人が苦労することを、自分は苦労なくすんなりとできてしまうところのこと」です。経営において、自分はどのような強みを持っているのかをお考えください。

また、弱みはその逆です。経営においてボトルネックとなっている弱みをお考えください。

2.理想のナンバー2と組むと志を実現できる実力がある

次に、社長とナンバー2のそれぞれの強みが合体することで、社長が抱き続けている志が実現できるかどうかの実力、仕事能力が問われます。

もし、自分の実力が低いと感じたのであれば、理想のナンバー2になりえる人材が現れるまでに、実力を高めておく必要があります。

また、人材が現れたとき、自分に実力があることを証明するために、ある程度の実績を積んでいることも大切です。ナンバー2が補ってくれて発展することを、まずは社長自ら苦労しながらも行って、ある程度の実績を出します。その苦労や実績を見て、「この人は志を本気で実現しようとしている」と感じ、ナンバー2が事業に参画して補ってくれるようになります。

3.ナンバー2を尊敬・信用できる器

理想のナンバー2が事業に参画してきても、ナンバー2を社員のような扱いをしていたら、ナンバー2は辞めていってしまいます。ナンバー2は、あくまでも社長の右腕としての存在ですので、「何でも話し合えるビジネス上の友達」と言える関係性を築く必要があります。

そのときに、ナンバー2が理性的な人であれば、ナンバー2の私生活のことを突っ込んで聞きすぎないことです。ナンバー2は、あくまでもビジネス上の友達です。

4.無欲の大欲

ナンバー2は、社長の欲の部分を見ています。

ナンバー2にもなれる優秀な人材は、すでに仕事である程度の成功を収めているはずです。そのため、ちょっとの成功を目指すような事業には、魅力を感じないのです。

またもし、事業の成長とともに私欲も成長して、私欲に囚われていくようであれば、ナンバー2は社長を支えきれなくなります。

社長が「無欲の大欲」、つまり会社が成長しても私欲がほとんどなく、大きな志の実現という大欲を持ち続けるようにならなくてはいけません。

ナンバー2は、個人の財産を気づくような経済的な魅力もすでに超越していることが多いため、事業の公器性や理想実現などといった夢に惹かれることが多いです。

そういったことから、社長は「無欲の大欲」。つまり、私的な欲はなく、多くの人を幸福にするという大欲を持っている必要があるのです。

5.「千万人といえども吾往かん」という気概

理想のナンバー2が事業に参画してきても、社長が何もしなければ何も変わりません。理想のナンバー2が現れたら、行動力も大切です。

社長だけでなくナンバー2にもペースがあるため、二人のペースを合わせる必要があります。

ナンバー2候補が現れたら

そのようにして、理想のナンバー2となりえる候補が目の前に現れたら、その人に抱いている夢やその実現性、なぜあなたと組みたいのかを、熱く語ると良いでしょう。

ナンバー2は、その夢の大きさや可能性、公器性に魅了されて、社長に仕えることを決心します。

ナンバー2は、社長とは得意分野だけでなく性格も異なることが多いです。そして、今まで社長が出会ったことのないような発想をする人物である場合があります。そうすると、その発想に社長が理解できずに、「自分には合わない人なのかな?」と勘違いする場合もあります。

そこで、ナンバー2との仕事がスタートしだしたら、社長はナンバー2の弱みを注視し過ぎず、強みを見てあげてください。

平野亮庵

チームコンサルティングIngIng 代表
Web集客コンサルタント

平野 亮庵 Hirano Ryoan

Web集客だけでなく、新商品開発やブランディングの支援など、クライアント企業が競合企業に勝つためのコンサルティングを提供しています。チームコンサルティングIngIngでは、各コンサルタントが持つ技術や理論の体系化やサービス開発を担当しています。


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