社長の夢実現への道

社長の負けず嫌いの性格をどう活かすか?

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オレ様は負けるのがイヤだ!社長の負けず嫌いの性格をどう活かすか?

社長は負けず嫌いの人が多いと思います。私自身も、多少は負けず嫌いの性格だと思います。

社長が、負けず嫌いの性格が強ければ、それは会社の成長の源泉となります。

そのように、負けず嫌いの性格がプラスに働けば良いのですが、マイナスに働き、会社にとって悪影響を及ぼすこともあります。

社長の負けず嫌いの性格をプラスに活かし、会社の発展につながるようにするための、細かなことから、社長の成長や大きな流れについても、考察的に言及したいと思います。

社長の負けず嫌いの性格が会社に及ぼす悪影響

社長が、別の会社との競争で負けず嫌いが発揮されると、それが会社を成長させる源泉になります。反対に、負けず嫌いが社員に向けられたら、マイナスに働いてしまいます。

社長の中には、自分の負けず嫌いの性格が社員に向けられて、マイナスに働いていることに、気が付いていない人もいます。

社長の負けず嫌いの性格が、マイナスに働いてしまったときの悪影響をご紹介いたします。

社員の提案を反発して、アイデアが出てこなくなる

社長の中には、社員から社長に提案すると、社長がすぐさま反射的に「ダメ」と言ってしまう人がいます。ブレストをしているときですら、そのように反発する社長もいます。

これも、社長の負けず嫌いの性格が社員に向けられて、マイナスに働いたパターンです。

そうすると、社員は「どうせ社長に提案してもムダだ」と考えるようになり、アイデアを思いついても提案しなくなってしまいます。

社長からすると、社員のアイデアは「レベルが低い」と感じてしまうことが多いと思います。それもそのはずで、社長は会社を経営してきたわけですから、社員とは明らかに見えている範囲が異なります。

しかし、社員の提案の中にも、10件中1件ぐらいは、とても良いアイデアがあると思います。また、社員のアイデアを実施するかどうかは別として、アイデアを受け入れてあげないと、社員の思考力が育たなくなってしまいます。

社員がYesマンばかりになる

社長から反発ばかりされると、社員は提案を諦めて、社長から言われたことしかしなくなります。つまり、Yesマンばかりになってしまうのです。

例えば、社長が社員に「今月は売上が下がっているので、すべての顧客に電話して、商品を買ってもらえるように言え。」と命令をしたとしましょう。社員からすると、「お客様にもご都合がある。一律に電話することは、定期購入してくださっているお客様にご迷惑がかかってしまうのではないか」と思ったとします。

社長が社員のアイデアを受け入れてくれるのであれば、「社長、すべて一律に電話するのではなく、定期購入されているお客様は外していいのではないでしょうか?」と提案することでしょう。しかし、やる気を失ったYesマンの社員は、言われたまま実施してしまうのです。

その結果、お客様からクレームが入り、ご迷惑をかけたことだけを反省します。そのような反省は、表面的です。根本は、社員がYesマンになってしまっていることが原因です。その原因は、社長の負けず嫌いだったりします。

自慢話が多くなる

負けず嫌いの社長の中には、自慢話が多い人がいます。経営理念を何度も語ることは良いと思います。しかし、何度も同じ自慢話が繰り返される社長は、社内に悪影響を与えている可能性があります。

社長としては、「こんなにいい話は、何度でも聞かせてあげたい。」と考えていることでしょう。ところが社員としては、社長の自慢話が始まったら、「また始まった。これで20~30分は時間を失ってしまった。」などと、聞いているふりをして社長の悪口を考えています。

社長と社員で、合計40分~1時間の時間を無駄にしているのです。

実のところ、社員の内心を知りもしないで、社員が「なるほど」と聞いてくれているので、気分良く話していることが多いのです。これは、ある意味で相手のことを考えずに話し続ける自己中心的な行為です。

社長の負けず嫌いを活かすプラスに転じる方法

社長の負けず嫌いの性格が、社外に向けられたら、会社が発展するエネルギーになります。そのためには、いくつかの方法があると思いますが、思いついたものをご紹介いたします。

志と事業の目的を思いだす

社長が会社を起業するのには、さまざまな理由があります。その理由の中には、「社長をやってみたかった」とか、「お金持ちになりたかった」といった自己中心的な理由もあるかもしれませんが、「社会貢献をしたい」という理由もあったと思います。

会社を起業した公器な理由、つまり「志」や「事業の目的」を思い出していただきたいと思います。

その志や事業の目的が大きなものであれば、多くの人たちの協力がなければ、実現は難しいことが多いです。そうすると、社員に負けず嫌いを発揮し、社員のやる気を削いでしまっては、それらの実現が遠のいてしまいます。

起業した頃の初心を思い出し、それを今までの経営経験と合わせて、経営理念としてまとめ上げ、未来ビジョンの実現を誓ってください。

すると、負けず嫌いの性格のエネルギーが、社会貢献に方向に向けられます。

アイデアを集める

負けず嫌いの性格のエネルギーが、お客様への貢献に向けられたら、未来ビジョンの実現に対して、負けず嫌いを発揮しなければいけません。

そうすると、社員は負けず嫌いを発揮する対象ではなく、未来ビジョンを実現するための強力者になります。

今までアイデアを無視してきたことを詫びて、「会社にとって良いと思うことがあったら、何でもアイデアを出してもらいたい。必ず検討して、社長責任で決定をする。」ということを、社員に伝えてあげてください。もちろん、社長の決定ですから、社長が責任を取らなければいけません。

そのように、衆知を集めたワンマン決定を行うのです。

言い過ぎたら謝る

負けず嫌いの社長は、怒りっぽい人でもあります。社員を怒ってしまいそうになったら、グッと堪えてください。怒ってしまったら、後で頭を下げられるほどの人になれば、社員は「社長は、未来ビジョンの実現を本気で考えている」と思ってもらえ、協力してくれる人が増えるはずです。

もちろん、社員が経営理念に反した行為をしたならば、叱ることは大事です。叱った後は、ケロッと笑顔を見せられるぐらいだと、ちょうど良いと思います。

以上、社長の負けず嫌いの性格がマイナスに働いて、会社の発展を止めてしまう理由や、その性格をプラスに活かすための方法のご提案をいたしました。

今まで、条件反射で反発してきた方であれば、それを止めるだけでも、かなり苦労されるかもしれません。会社の発展を望まれる社長は、ぜひチャレンジなさってください。

この記事の著者

平野亮庵

経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)

国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら数千を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくりる独自の戦略系コンサルティングを開発する。

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