社長の夢実現への道

クリニックの新規開業で経営に失敗しないための5つのポイント

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クリニックの新規開業で経営に失敗しないための5つのポイント

都心を中心に、たくさんの種類のクリニックが開業しています。

歯科クリニックは以前から多いことが知られていましたが、他の医科でもクリニックが増えており、その地域の住民にとっては、住みやすい街になっていると思います。

その反面、クリニックの競争が激しくなり、クリニックを新規開業して失敗するところも出てきています。当社の近所にあった内科クリニックが、いつの間にか閉院していました。

クリニック経営での失敗の主な原因は、集客と借金の返済です。要するに、集客が多くできて、借金の金額を小さく抑えて返済できたらいいのです。

この記事では、勤務医を辞めてクリニックを新規開業し、クリニック経営に失敗しないための5つのポイントをご紹介いたします。

1.開業場所の立地条件で集患数が決まる

クリニックは開業した場所の立地条件によって、集患数が決まります。当たり前のことですが、よほどの技術や知名度がなければ、患者さんは、遠く離れた場所にわざわざご来院くださることはなく、近くのクリニックを選びます。

クリニックには商圏があり、その商圏の中で開業することが基本です。例えば、小児科クリニックを開業しようとするのであれば、子どもの多い地域で開業することは当たり前のことです。

また、クリニックは目立つ場所に看板がないといけません。患者さんは、普段から掲げられている看板を見て、「ここにクリニックができたのだな」と判断する人が多いです。ホームページの作り方を考慮してのWeb集患も大事ですが、立地条件が最も大事になります。

開業場所には、自宅開業と、テナント開業があります。自宅開業の場合、毎月の出ていく家賃を低く抑えることができますが、集患は今一つになります。ほとんどの医師がテナント開業をしています。

テナント開業で、テナントを契約してしまったらすぐに内装工事に入るので、そうなると場所をなかなか変えられません。テナントを決める前に専門のコンサルタントに相談した方が良いです。

2.専門分野をさらに絞り込む

最近では、近所に同じ専門分野のクリニックが増えてきました。都心では、同じ医科クリニックが、近所にあることも珍しくありません。

先日、心療内科クリニックの理事長とお話しをしたのですが、「当初は、最寄り駅には自分のところしか心療内科クリニックがなかったのに、最近では4つも5つも臨床内科クリニックができた」と嘆いておられました。

当社の近くでも、皮膚科クリニックが2店舗も新しくできました。

そういった中では、「心療内科」とか「皮膚科」といった専門分野だけでは、患者さんを取り合っている状態になります。まさしく、レッドオーシャンです。

そこで、専門分野をさらに絞り込んでいくことが大事です。例えば、「女性のための皮膚科クリニック」とか、「子どものための心療内科」といった具合です。

心療内科であれば、さらには開業前に患者さんを集めておくこと、電子カルテの選び方、内装設計も大事になります。心療内科を開業して失敗しないために必要なことは、「心療内科・精神科医院開業を支援するクリニック開業コンサルティング」が参考になります。

3.小規模に始めること

大病院で働いていた医師が、クリニックを開業しようとしたときには、「看護師が何人いて、スタッフが何人いて、医療機器にこのようなものを入れて」と大きく始めようとします。有名な医師ほど、そのようにしがちです。

しかし、お考えください。まだ、患者さんが1人もいない状態で、多額の資金を借りてクリニックを開業したときに、その機器を購入した借金の返済をどうするのでしょうか?

クリニックを開業するときは、なるべく小規模に初めて、少しずつ大きくしていくことが大事です。

4.自己資金を貯めていること

クリニックを開業するときは、銀行や日本政策金融公庫といった金融機関からお金を借りて始めることがほとんどです。

しかし、自己資金がある程度あれば、借りる金額を抑えることができます。

多大な借金をしてクリニックを開業したときは、クリニックを開業した当初の患者さんの数が少ないときに、不安が募ってしまいます。その不安が、患者さんが増えない原因になる場合もあります。

借金の金額が少ないと、返済金額が少なくなるので、クリニックを開業した当初に患者さんの数が少ないときでも、安心して経営に取り組むことができます。

「将来、自分は独立してクリニックを経営したい」と思っておられる医師は、税金対策と称するマンション投資などといったサイドワークに励むことなく、地道に資金を貯めていくこととおすすめします。

5.入念な事業計画を立てること

クリニックの開業資金を金融機関から借りるためには、事業計画を作成することが大事です。

金融機関が心配することは、「貸したお金を返してもらえるのか?」ということです。そのため、金融機関からお金を借りるための事業計画は、お花畑と言うか、甘い計画になってしまいがちです。

ところが、その甘い事業計画で実際にクリニックを経営し始めると、その通りにいかないことがしばしばです。「思っていたほど集患ができない」とか、「雇った人がすぐに辞めてしまって、費用が高くついてしまった」という具合です。

そのようなことから、資金調達のための事業計画とは別に、実際のクリニック経営に基づい堅実な事業計画を立てることが大事です。

以上、すべての医科で共通するクリニックの経営に失敗しないための5つのポイントをご紹介いたしました。まとめますと、集客と返済のバランスです。集患を多くし、返済額を小さくすることが、クリニックの経営で失敗しないための常套手段です。

他にも、医療分野別にも要素や開業のタイミング、申請手続き、内装設計や工事内容のことなど、他の失敗のポイントもあります。また、クリニックを運営していく段階では、スタッフを雇うこと、内装の使い勝手、ワークライフバランスなど、たくさんの失敗のポイントがあります。これらも、開業準備のときに問題が出てこないように事業計画を立てたり、対策しておくべきことです。

クリニックの開業には、考えることがたくさんあり、勤務医を続けながらそれらのことを、一つずつ決めていく必要があります。ですので、クリニックの新規開業に関わるすべての支援をワンストップで支援してくれるクリニック開業コンサルタントに依頼することが当たり前になっています。

もし、そのようなコンサルタントと出会いたい医師がいらっしゃいましたら、ご紹介させていただきます。

クリニックのWeb集客であれば、当社にお任せください。

この記事の著者

平野亮庵

経営・集客コンサルタント
平野 亮庵 (Hirano Ryoan)

国内でまだSEO対策やGoogleの認知度が低い時代から、検索エンジンマーケティング(SEM)に取り組む。SEO対策の実績はホームページ数が数百、SEOキーワード数なら数千を超える。オリジナル理論として、2010年に「SEOコンテンツマーケティング」、2012年に「理念SEO」を発案。その後、マーケティングや営業・販売、経営コンサルティングなどの理論を取り入れ、Web集客のみならず、競合他社に負けない「集客の流れ」や「営業の仕組み」をつくりる独自の戦略系コンサルティングを開発する。

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